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2008年01月 アーカイブ

2008年01月04日

新年のご挨拶

<スウェーデン上空に出て久しぶりの太陽を感じた瞬間>
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新年、明けましておめでとうございます。

年末・年始の連休を終え、ヒロ薬品の仕事初めも何とか無事に終了しそうです。

ただし、保険請求の業務はお正月であろうとゴールデンウィークであろうと、容赦はしません。
ケアマネの業務は相談やサービス調整のみならず、利用者の皆様が受けていただいたサービス料金の単位数を確認し、事業所さんがご請求する単位数に間違いが無いかどうかを管理するのが毎月一連の業務の最後です。

この「管理表」が提出されなければ、事業所さんがいくらせっせと請求書を提出しても保険はおりません。
ですから、この月初の業務は本当に慎重に行われるべき業務です。

今日は、保険請求に必要な基本的な情報や書類の不足の為に、次月処理にせざるを得ないケースがいくつかありました。

一つは、こちらの確認不足。根回しの不足とも言えるでしょうか?
これはこちら側で、今後の対策を打つことが即座に出来ることですので、担当者との申し合わせと手順書の見直しで解決できそうです。

もう一つは行政のシステムによるエラーです。

先月、北欧に行き国の方針やシステムが違うことは十分に承知したはずですが、日本は本当に行政の協力が乏しいと感じます。

民間努力ばかり強いて、教育や現実把握についてはホントに他人事です!!

今日は、新年の仕事初めであり、社内での全体ミーティングを行いました。
初心表明ではありませんが、とにかく「団結(チームワーク)と感謝を持って、本物のサービスを提供しましょう!」とスタッフに向かってお話させていただきました。

本物のサービスを提供するには、もっと勉強しなければならない事、勉強を実務に活かして欲しい事、喜んでいただく仕事が出来る場を与えて頂いた事に感謝する事・・・・・。

そんな思いを伝えた後の区役所の職員とのやり取りは情けないものでした。
請求が通らないことは、お金が支払われないこと(今回は数ヶ月遅れるのですが・・・)を伝えると「払わない訳ではないです」と・・・・・。

私はその電話の相手にお伝えしました。「ご自分達のお給料は遅れることがあるのですか?」と。

自分のお小遣い・家計費を想像してみて下さい。当てにしていた報酬が支払われなければどうでしょう?
ローンが払えない・買うつもりの洋服をあきらめる・エッ!!旅行の支払いが出来なければキャンセルだ~!!
などと、困るでしょう。
事業所にしてみれば、社員さんたちへのお給料は遅れる訳にはいかないでしょう。

少しの工夫と知恵と相手の仕事への思いやりがあれば、もっと簡素化してやりやすい方法があるのに、あえて混乱を招く実情は如何なものかと思い、思わず電話の声が大きくなりました。

本当はもっと、穏やかに淑女の私でありたいのですが、堂々と間違った事を言われると、そうも言っていられません。

今日の全体ミーティング開始時の社員の一言コメントでは「お正月、楽しかった事」を話してくれました。
「ゆっくり眠れた」「家族と楽しい時間を作れた」「TV三昧で面白かった」「美味しい物を食べ歩いた」etc.
みんな、本当に地味な事ですが、その瞬間本当に喜こんで、楽しんで過ごした数日間だった様です。

来年の同じ時期に、また皆が笑ってそんな報告をしてくれる為にも、私はスタッフの皆が働きやすい環境を作っていく事に一生懸命になりたいと思います。

北欧の旅行に続き、年末の5連休は私にとって初体験です。
それはそれなりに有意義なもでしたが、やはり仕事場はハラハラ・ドキドキの緊張感があって燃えます!!

北欧の珍道中のご報告は追い追い作成して参りますので、本年もどうぞ宜しくお願い致します!


2008年01月26日

お別れ・・・

☆スウェーデン・イヨーテボリの認知症家族の会とのパーティー☆
古いヨーロッパの漁師の妻達は陽気で前向き!オールドファッションに身を包み歌って笑ってと大盛り上がり!
ただ、笑いの影には沢山の悩みが・・・・。国は変われど、人の思いは万国共通です。
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☆認知症のケアに『ユーモア』は欠かせません!私達のパフォーマンスにも大うけ、大好評でした!!
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☆年齢不詳のマダム達は相当お年を重ねているのにスタイル抜群!細い足にハイヒールはGoodでした!
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昨日、長い間お付き合いのあったご利用者とのお別れがありました。
年末に入院の連絡を頂き、気になっていたものの、いざお別れの電話を頂いた時には、今までのご家族のご苦労が一瞬に蘇ると共に突然のお別れを悲みながらも少し戸惑っている様子が伝わってきて、思わず私も涙があふれてしまいました。

ご家族は『皆さんによくして頂いて・・・』という私達への労いの言葉もかけて下さいました。
何年もチームでその方を見守り続けた関係事業所へ連絡する際にはその言葉をきちんと伝えずにはおれませんでした。
自宅に帰ってからは、亡き母の写真に向かい「またそちらにお友達が逝きました。そちらでは新人さんなので、仲良くお願いしますね」声を掛けておりました。
(私の担当されている方が旅立つと、面倒見の良かった母についお願いしちゃうんですよね)


私達の仕事は『看取り』が終着点です。「今度・・・」とか「次に・・・」という事は無いのです。

ご家族は、想像を絶する様な現実の中で本当に良く頑張られたと思います。
介護はどんな方法をとってもこれで良かったとはなかなか思えないもので、だからこそ悔いが残って自分を責めてしまう場合も多いのです。

私は、北欧の研修から帰り、人の命の有り方をもう一度真摯に考え、ご本人・ご家族・スタッフにお伝えして行こうと決めました。

このご家族とも、帰国後そんな話をしたばかりでした。『でも古谷さん、この調子ならまだ大丈夫そうよね』と微笑んでおられた姿が思い出されます。話し難いことこそもっと早い時期に語り合っておけば心の準備ができて悲しみや辛さが半減したのでは無いかと、「たら・れば」の後悔です・・・・・。


写真の歌姫達は実はご家族が『認知症』という少し厄介な病をお持ちの方々です。

一人で、悩んでいるよりも同じ悩みを持つ仲間たちとも顔を合わせ、現実と向き合っているたくましい方々です。
専門知識を学び、経験から知恵を借り、大切な家族と共に過ごせる工夫をされている団体です。
しかし、ここも「高齢化」です・・・・・。
ただ、何となく日本の同様の団体と違う匂いがするのは、深刻な問題を抱えながらも「歳を取れば皮膚もまぶたもカーテンの様に垂れ下がりオッパイも重力には勝てなくなるもの・・・」と笑い飛ばすユーモアも持ち合わせている事。認知症の症状も「皮膚やオッパイが垂れ下がるのと同じ」くくりにしてしまえる事でしょうか?

介護をする事、そのサポートをする人々がもう少し余裕があって、少しのユーモアを身に付けたら家族は今よりホンの少しお楽になるのではないかしら?と感じる今日この頃です。

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