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現場でのウルウル体験

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<ビング クロスビー氏 >


今の私は、直接お客様の担当を受け持つプレイングマネージャーでもあります。
部署によっては、社員と同様に何にでも取り組まないと成り立たない状態でもあり、その一つにケアマネージャーとしての、 お客様宅への訪問があります。

今日は、認定結果が出た後の担当者会議とその後にもう一件、少し心配なご様子のある方にお目にかかってきました。

88歳のお祝いを迎えた一人暮らしの方とは、担当者会議終了後、二人になったところで、「遺言」についてご相談を受けました。

そして、お墓の事も・・・・・。

そのお話を伺っている最中に感じたのは、「人は死んでも、その落ち着き先が決まっていないと不安で、それを誰に守ってもらうかも決めておかないと安心できないのだ」という事でした。

棺桶やお墓の話をしながら、昔の苦労話や家族との思い出を語って下さる姿は、88歳とは思えないほど、美しく凛とした姿でした。
その姿に思わずウルウルっとしていると、急に手相の話に変わり、「銀座の母」に鑑定してもらったら、先祖に護られている相があるとか・・・・。

思わず、自分の掌を見て、その印を無理やり探し出し、「Nさん、私にもあります!」とお見せしたら、「これはただのシワかも知れないけどね~」と言われてしまい、エ~イ!それならばとボールペンで書き込んでいる私を見て一言。「こんな大事な仕事をしている人なんだから、きっとご先祖様が護ってくれていますよ」

その言葉を耳にした途端、ウルウルどころか、ジョワーッと涙がこぼれました。


そして、次の訪問先。
この方も一人暮らしの女性です。

今後の生活に関するご提案の後、「先生、お好きな曲があったら聴いて帰って下さい」と写真のリング・クロスビーのCDを差し出して下さいました。

もちろん、リアルタイムでの活躍は存じ上げませんが、有名な曲は何度も耳にしています。
その中から、「モナ・リザ」をリクエストし、二人でうっとりしながら、「幸せな時間ですね~♪」と思わずため息がでました。

顔を見合わせ、笑ったかと思ったら、「こういう趣味をなかなか解ってくれる人がいないんですよ、今日は良かったわ」と涙を流されたのです。

たまたま、私も好きなジャンルでしたので、この場でも共感できたのですが、この頃は特に「自分を理解してくれる安心感」を私自身が求めているせいか、私が共感の相手として、喜んで下さる姿には、グッとくるものがあります。

年を取ると、涙もろくなるというのは、こういう事なのかな?としみじみ感じる今日この頃。

今日の半日で、やさしいお気持ちに触れる事ができて、本当に幸せです。
だから、現場はやめられないです。


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2010年01月27日 14:08に投稿されたエントリーのページです。

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