≪ 土鍋で炊飯 ≫
何やら、簡単に美味しいご飯が炊けると手渡されて久しいお米のパック。
「簡単」「美味しい」という私のお気に入りのキーワード満載のご飯は、お勧めの通り、土鍋で炊いたら本当に美味しくて、電気炊飯器では味わえない懐かしい「おこげ」を久しぶりに体験しました。
ほんのりと淡い塩味で頂く熱々のご飯は、「あ~幸せ♪」と思わずニッコリしてしまいます。
(ニッコリの先に誰も居ないのが難点ですが・・・・・・)
子供の頃は、プロパンガスの火で、大きなお釜に家族8人分のご飯を炊いていました。(ちなみに炊くのは母でしたが・・・・。)
野球部の兄二人分の朝練用のおにぎりと昼のお弁当を含めると、毎回一升のお米を炊いていたものです。(繰り返しますが、炊くのは母でした)
大食らいの兄達(食べ盛りとも言いますが)は、上品なおにぎりではお腹がもたず、特大のおにぎりを作ってもらっていました。
ですから、帰るといつも、「家のおにぎりはなかなか具に到達しないヨ」と不服を言っていた位です。
大きなお釜には、少しの「おこげ」が毎回出来て、台所の手伝いが上手くいくと、それに少しのお醤油をまぶして、特製のミニおにぎりを作ってくれ、それを母に手渡してもらうのがご褒美でした。
こびりついた米粒は、水に浸してザルに取り、天日で何日も乾かし、カラカラになったら、空き缶に溜めておきます。
日曜日、皆が揃っている時、それを甘辛く炒っておやつにしてくれました。
昔は、残り物・・・・というイメージがあって、何だか貧乏くさい・・・と思っていましたが、今は「エコ」の天才だったなアと思います。
一粒のお米も無駄にしない、(出来なかったという経済状況もありますが)母の物や生活に対する知恵は、素晴らしかったと、年を重ねる程実感します。
現代風の簡単調理が、そんな何十年も前の古い出来事を思い出させてくれました。
「匂い」が記憶を呼び覚ますと言うのは、本当なんですね。
まだキッチンに鎮座している味付けの違うお米ちゃんを炊くのが楽しみです。
今度は、どんな思い出が蘇ってくるのでしょうか?