≪講師のインゲさんと≫
≪ 母親の気分? ≫
≪ 人気者のアンナ ≫
3月20日(土曜) 強い風が吹き荒れる中、認知症の研修会に行って参りました。
講師は2007年12月にデンマークとスウェーデンに出向いた際にお世話になった、インゲ・ダーレンボルグ氏。 通訳は、やはり現地でご一緒だった友子・ハンソン氏。
このお二人は、スウェーデンでも有名な方々で、特にインゲさんの認知症に関するセミナーは好評で、介護施設でのスタッフの育成に於いては、大変影響力のある方です。
また友子・ハンソン氏は、天皇・皇后両陛下がスウェーデンへ訪問された際に通訳を務められただけの実績があると共に、インゲさんとのお仕事も長いので、介護や医療の専門用語も、私達に解りやすく伝えて下さる素晴らしい通訳さんです。
この認知症セミナーは定期的にインゲさん達の来日と合わせ、提供されていますが、この数年、参加のチャンスを逸しており、今回数年ぶりにお二人に再開できる機会があり、社員二人と共に楽しみに参加して来ました。
「来日」と一口に簡単に言うものの、前日になり、ランドペッタ空港が濃霧の為、飛行機が飛ばず、セミナー開始が3時間遅れるといったアクシデントが・・・・・。
当日の朝、成田に着いたインゲさん達は、休む間もなく会場へ到着し、準備に入られたとか・・・。
しかし、セミナーではお疲れの様子も見せず、私達が知らなければならない事を沢山お伝え下さいました。
たったの数時間では、勿体ないほどの内容であり、持ち帰りたい情報は山ほどありましたが、何と言っても限りある時間。集中して聴き洩らさない様にするのが受講生としてのあるべき姿であると思いながら、参加していました。
受講生の中ではスウェーデンに行った事のある人は、私一人だった様で、「何時ですか?」と聞かれた際に、何を間違えたか、「99年です」と返事をしてしまいました(恥・・・)
とっさに、違った!と思い、言い直したのが、これまた間違っていて、何が何だか解らない状態になってしまいました。
頓珍漢な答えをしたお詫びと、「実はお二人にお世話になったのです」とやっと休憩時間の束の間に、挨拶に伺いました。
寒い、寒いヨーテボリの片田舎でバスの運転手にバスストップでも無い場所に突然降ろされてしまったエピソードをお話した所、思い出して下さり、「すぐに気付かずに、ごめんなさい」と逆にお気遣いを頂く事になりました。
セミナー終了後、修了証書を受け取る際にはインゲさんから「See you again」と声をかけて下さり、私が言おうと思っていたセリフを先に言われたので、言葉が続きませんでした。
簡単な、英会話位出来ないと、恥ずかしいな~と感じた一場面・・・・・。
西暦と平成の年号が混ざってみたり、研修の内容にもあった様に、これは認知症初期症状の一部?と、笑えない自身の言動。
翌日、両親のお墓参りの際に、兄が「認知症になったら、ほっといてくれて良いよ」と言っていましたが、他の病気の様に、症状の進行を自分で確認できないのが認知症。
それは幸せな事なのか?不幸な事なのか?
ただ、当日の研修会で、一番心に残ったのはストレスに一番弱いのは、認知症を発症しているご本人であると言う事。
私達は、ともすれば認知症を介護する周囲の人々へのストレスを重んじて、ケアプランを立てますが、当然のことながら、誰の為のプランか?と改めて思いなおせば、「ご本人」不在のプランを立てている事を反省させられました。又、介護の専門職はもちろん、ご家族にも「認知症患者への接遇」を理解して頂くという、大きな課題の解決に取り組まないといけないのだと、改めて感じさせられた半日でした。
インゲさん、友子さん,Thank you berry match。See you again。