≪ 歌舞伎座 ≫
≪ 歌舞伎座をスケッチ ≫
≪名物の甘栗も当分お預け・・・≫
冬の様な寒さを数日体験した後の快晴の日曜日。
定期的に通う東銀座の周辺には、歌舞伎座の今の姿を留めておきたいと言う観光客や、元々の歌舞伎ファンと判るお着物姿の皆さんで賑わっていました。
写真を撮る人々は代わる代わるポーズをとっています。
プロカメラマンとおぼしき人は、見るからにカメラそのものや構えが違います。
人それぞれにあの古めかしいながらも日本を代表する建物を思い出に語り続けようとしているのでしょう。
写真の手前に写っている方は、見事なスケッチであの姿を描いていらっしゃいました。
改めて辺りを見渡すとスケッチ組が数グループ。
この日は、少し暖かくなったとは言え、写真と違い、根気強い姿にはある感動を覚えます。
水彩画の勉強を途中で投げ出した事を思い出したからでしょうか?
銀座の、日本の伝統的な姿が間もなく消えていきます。
(地方からの修学旅行生は、あの姿を見て、『銀座の真ん中に銭湯がある』と言ったとか・・・)
確かに古い建物は、座席も狭く、急な階段はご年配の方にはシンドイでしょう。
(私も、思わずエレベータを探してしまいましたが、徒労でした・・・)
役者さん達に言わせても狭いのは同じで、火事でも出たら大変!と感じておられる様です。(関係者談)
建て直された新しい姿を見た時に、日本の文化を誰の口からも誇れる様なたたずまいであって欲しいと思います。
名物の甘栗屋のおじさんも、少しの間休業です。
歌舞伎座そのものだけでなく、歌舞伎座があってこそ成り立っていた周囲の名店も同様です。
銀座は、この数年ブランド店が立ち並び、古くからのお店が姿を消しています。
環境客は増えていますが、それに迎合している雰囲気も感じます。
それでも、東京のど真ん中の素敵な街で有り続ける為に、地元の努力は続いている様です。
是非、それを継承し続けて頂き、変化しつつも、素敵な大人の街で有り続けて欲しいと思う今日この頃です。