≪研修を終えて…≫
4月某日 月曜日
桜は満開を過ぎ、そろそろ花吹雪が舞っても良さそうな時期なのに、この日も冷たい雨が降りました。
二か月に一度の介護サービス研究会の研修。
大手町にある船井総合研修所まで、出向いて参りました。
この研究会のメンバーは北は札幌、南は長崎と全国から介護事業に関る経営者や管理職の方々で構成されています。毎回20名くらいの出席者が、各法人で取り組んだ事、上手く言った事、上手くいかなかった事も含め、情報交換を行っています。
ここの、素晴らしい所は、経営状態も含め、あからさまな数字もオープンにし合い、すぐに使える情報を共有できる所です。
私の様に、居宅だけに取り組んでいる法人さんは数社で、ほとんどが施設を営されている法人さんですが、経営者の悩みの基本は同じで、人の採用・育成・集客・管理etc.です。
介護保険と言う制度の中での経営をどの様に捉え、どう戦略を練っていくかは、常に共通するテーマですが、毎回素晴らしい実践をされていらっしゃるのには感心させられます。
その中でも関西の若いリーダーは、いつも度肝を抜く様なアイデアと実践と成果を発表するので、お目にかかるのがとても楽しみです。
特に今回の発表はあまりにも壮大で、東京の中での事業展開では実現しない事が明確な為、夢見心地で聞いていました。
また、名古屋の大規模デイサービスの発表も同じで、出るのはため息ばかり。
温泉付きで、数百のアクティビティが利用できるこのデイサービスなら、要介護者でなくても、通いたくなります。
6月には、この法人さんの施設を視察させて頂く事になっています。大変楽しみです。
お客様(ご利用者様)に喜んで頂く事を考えるのは楽しい事と、いつもニコニコしてお話をして下さいます。その視点で考えれば、もっとたくさんのプログラムが生まれるはず、ともお話なさっていました。
お二方のスケールの大きいお話の後で、グル―プ毎に自社の取り組みについての発表です。
さて、私はと言うと、何百坪といった壮大な話からファミリータイプのマンションの6畳に介護用ベッドを導入し、キッチン用具を整え、訪問介護の研修ルームを作ると言う取り組みをお話いたしました。
たかだか、6畳のスペースですが、訪問介護を一つの拠点で行っている事業者が、この様な研修ルームを持っている話を近隣では聞いた事がありません。
今までは、おむつ交換の研修を、社長室の会議用テーブルの上で行っていたのものです。
ポータブルトイレの介助も、実践出来ていませんでした。
ですから、倉庫化していた一部屋を片付け、中古のベッドを購入し、それらしい部屋する事は以前からしたいと思っていた事だったのです。
現時点で最大限できる工夫を実践すると言う事では、大規模施設に勝るとも劣らぬ取り組みだと胸を張って良い事だと思っています。
さあ、研究会の皆さんの中身の濃い発表と一連の研修が終了した後は、「懇親会」です。
私の周りは、船井総研の若手メンバーが取り囲んで下さいました。お気遣いに感謝。
二十代半ばのKさんは、注文住宅の販売経験を楽しそうに語って下さいました。
一件の住宅を販売するには、色々な戦略がある事をそのお話で伝わってきました。
中でも、購入者の奥様とご主人には別にアプローチする事、それぞれにこだわっているポイントを確実に捉え、その気にさせる方法など、その話しぶりからお客様への対応が目に浮かんできました。
また、このKさんは、今でこそ体格良く、安心感を与える福々しいお姿ですが、以前は「メンズノンノ」のモデルの体験も有るとか無いとか・・・・・。
まるで、息子の様な可愛らしい雰囲気で、思わずツーショットをお願いしましたが、あまりにも私が嬉しそうな顔をしているので、写真は極力小さくしました(笑)
直接介護事業とは関係の無い話でも、懇親会ならではの「秘話」が毎回あるのが楽しみです。
その「秘話」こそが、次なる展開のヒントになったり、別世界と思っていた事と繋がっている事を発見したりで、その時に近いお席の方のお話が、思わぬお土産になった事も沢山あります。
お開きになって外へ出ると、まだ冷たい雨が降り続いていましたが、気持ちはホンワカと温かく、また明日から頑張らなくちゃ♪と心に言い聞かせ家路に向かった夜でした。
≪元モデルのKさんと≫