心を打つと言う事
≪ 誰を狙っているの? ≫
ホンの少しだけ、景気回復についての新聞記事が増えてきました。
デパートの宝飾売り場でも、高額の商品が動き始めているとか・・・・・。
マクドナルドの一人単価も上がって、ウハウハ状態だそうです。
この現象は、「節約生活に飽き飽きしてきた証拠」とも伝えられています。
そうは言っても、まだまだ低価格の競争は止まないでしょうし、益々二極化していく様な気もしています。
私達の会社は、「保険」での事業であり、同じ仕事をしても、行政が決定する「保険改正」によって収入が大きく変わってしまいます。
提供できる商品の種類や内容には規制があり、創意工夫(大好きな言葉ですが)をしても、料金は変わりません。
だとしたら、何処にモチベーションを維持していく根拠を持つか・・・・・・。
目先の変わった商品を生み出せないからこそ、選んで頂ける事業所で有る為に「人の力」を蓄えて行く事なのだと思います。
昨日、4月をもって、あるご利用者様のサービスを終了させて頂きました。
既定の勤務時間外のサービスで、18時および21時30分という二本のサービスを一年間休まずに継続させて頂きました。
うちは、夜間対応のシフトは組んでいません。
通常の朝からのサービスに取り組み、記録を書き、やっと終業時間と思った時間からなお、緊張の時間を強いられる彼ら、彼女達は本当にこの一年、良く頑張ったと思います。
最後のサービスを担当させて頂いたスタッフとご挨拶に伺った所長はその時の想いを真摯に語ってくれました。ご家族も涙を浮かべて労いの言葉をお掛け下さったそうで、こちらこそ頭が下がる思いです。
直接援助に携わっていない私は、この一年間、各自の報告を聴きながらも、十分にその想いに寄り添ってあげられたかどうか、疑問です。
しかし、彼女達は、自分たちの力で様々な事を乗り越えました。チーム内での話し合いも繰り返し、重度の方のケア内容や技術の未熟ゆえに、何人のスタッフが涙を流した事か。
それを傍目で見ていながら、結局、自己成長する人は勝手に成長してくれるものだと、その姿から教わった気がしています。
この一年、手段は変わらず、それで得る報酬にも変化がないものの、確実にこのチームは成長し、人として、専門職として力が備わったと確信しています。それは各人の、又会社の財産です。
また、別のご利用者の話ですが、ご夫婦で障害になってから、お互いを思いやる光景が見られる様になったとの話も聞きます。
誰しも、その立場に立って、初めて理解出来る事があるのでしょう。
車いすを並べ、手と手を取り合う姿に、スタッフが涙ぐんだという事を聞くと、その光景に感動するうちのスタッフの感性も豊かなのだと社長として嬉しくなってしまいます。
相手を思いやる気持ちが無くして、この仕事は成り立ちません。
同じ行為をするにしても、「相手を大切に思っている」といったハートが相手の心を捉えるのでしょう。
この頃の私は、怒ってばかり・・・・。
仕事ぶりや、行動、言葉に相手への配慮が無いと感じた時に、悲しさが極まって怒りに変わるのだと自己分析しています。
「誰もが、自分を一番大切に扱って欲しい」という心理を忘れてはならないのです。
粗末に扱われたと感じた時に、人は復讐に走ります。それはお客様では無言の契約終了であったりします。
まだ、期待されているうちは、大クレームになるでしょう。私の怒りは相手への期待値が高すぎる為と人は分析している様です。
そのギャップをどう埋めて行くかが、私の課題でしょうか・・・・・。
束の間の連休にも、宿題があります。ただそれは今後さらに豊かな自分、発展する会社の為の宿題なので良い結果を創り出そうと、イメージを膨らませています。