≪コケちゃったの…≫
≪ 30年来の友? ≫
6月7日(月曜)
整形外科の先生の仰る通り、打撲のひどさが皮膚の色の変化で確認。
秋の日光の山々の様に、赤や黄色に変化している左足は惚れ惚れする位に華やかに色づいています。
先週、知人の出版記念の会に出かけ様と、少しだけ早く会社を出たが為にバスでの移動を選択。少し遅れて満員状態で着いたバスにやっと乗り込んだ瞬間に転倒・・・・。
一体、自分の身に何が起きたのか? あまりの痛みに声も出ず、バスから降りてベンチに座り込む始末。
左前脛骨筋(いわゆる弁慶の泣き所)を思い切り打撲してしまったのでした(泣)
運転手さんや、周囲の方が代わる代わる「大丈夫ですか?」と声を掛けて下さいましたが、「ハイ・・・」言うのが精一杯。
みるみるうちに腫れてくる患部を手で圧迫し、せっかくの会に参加出来なくなった事、その連絡をしなければいけない事、そしてこの痛みの診断と予後を想像しながら、頭がクラクラしていました。
幸い、骨折は無く大事には至らなかったのですが、外出時には杖を点く事に。
杖は、今から30年も前に股関節の手術の予後に使った折りたたみ式の一本杖。
今では、折りたたみ式杖がどんどんエレガントなデザインになり、スワロフスキーのキラキラが付いている物までありますが、当時は杖が折りたためるなんて画期的でした。
まだ20歳位だった私は手術後、二本の松葉杖から木製の一本杖になってからもしばらくの期間は杖が離せない歩行状態でした。
うら若き乙女心の持ち主は、その事を悲観し、通院先から帰る踏切の前で、何回も「飛び込んじゃおうか?」と思ったものでした。
その後、社会復帰を目指しリハビリを重ね、杖を離しても歩ける様になったものの、長く歩くと痛みが出たり、不安緩和の為に携帯できる杖を入手したのです。
もう使う事は無い様に、捨ててしまおうと思って事もありましたが、股関節は私の爆弾でもあるので、「お守り」として保管していたのが役に立った訳です。
15年くらい前に、股関節の靭帯を切り、当時日本で2例しか事例のなかった股関節の内視鏡手術を受け、その後遺症で一過性の大腿四頭筋麻痺で右足がブラブラになった事があり、その際にも、この杖は活躍してくれました。
自分の足に力が入らず、「膝カックン」を防ぐために硬いサポーターを巻き、この杖で薬局に通勤したものです。
今回改めて利用する事になり、30年を共にしてきた杖を眺めながら、私の足や体重を支えてくれたと共に、色々な感情までも受け止めてくれたのだと、ちょっとしみじみしています。
とは言っても、病気もですが、事故や怪我はしない事が一番!!
不注意のつもりが無くても、やっぱり事故には原因があるもの。
大難が小難で済んだ事に感謝し、慎重な行動を取る事をここに宣言いたしま~す。