≪ 紫陽花 ≫
梅雨入り宣言があって、それ相応のお天気が続きますが、タクシーに乗ると決まって運転手さんが、「雨で嫌ですよね」とか月曜の朝には「週の始めくらい晴れてさっぱりしたいですね」等と、お天気を話題にします。
営業のイロハに、どんな方への挨拶にも適しているのがお天気の情報だと言われます。
しかし、雨には雨の良さがあって、また、雨を想定した職業の方もある訳で、一概に雨が嫌だとは思えないのです。
傘や、この頃ブームの長靴等を扱う業種の方々は、雨が降ったら、どんなに嬉しい気持ちになるか?また農業で生計を立てている人達も、「恵みの雨」という言葉が有るほどその季節に降ってもらわないと困るのです。
紫陽花の花も、「綺麗だわ」と感じるのはやはり雨の日です。
この季節に咲き誇る紫陽花の群れを見ると、逞しさを感じます。
この頃は、鉢植えでも、色々な種類の物が売られていますが、何と言っても紫陽花は路地に雨に打たれている姿が絶品です。
雨の日の訪問は、確かに気が重くなる事もあります。しかし道すがら綺麗な花を眺める風情を感じる事も出来るのが外回りの良さでもあります。
どこかの国の雨乞いの儀式の話です。
村中の人々が、雨を降らせようと、何日も踊り続けると必ず雨が降るそうです。
しかし、それはその儀式が雨を降らせるのではなく、雨が降るまで踊り続けるから、結果的に儀式と共に雨が降るという事らしいのです。
「物事を動かすまでやり続ける!」事を伝える為に、この雨乞いの話を企業の教えとして言い伝えられている現場を先週名古屋で見てきました。
我が社のポリシーに「たやすくあきらめない」というフレーズがありますが、正にこの事だと思います。
どんな結果であろうと、やらないで諦めるより、トライしてみる事が大事なのではないかと思うのです。
「薬や介護の事ならヒロ薬局と言われる会社になって下さい」と昨日地域の先生に励まして頂きました。
私は褒められると、すぐにその気になるので、「社長、社交辞令ですよ」と言われる事もありますが、社交辞令であれば本当にそうなってみよう!と思うのも私の性格です。
雨の日には雨の日の過ごし方があり、晴れの日には晴れた日にしか出来ない事に取り組む。雨を言い訳にしたり、先延ばしにしていたら、衰退する事必須です。
私達が生かされている大自然には計り知れない大きな意思がある様に思えるのも年齢を重ねたせいでしょうか?
梅雨の時期には梅雨に相応しい過ごし方があり、その文化が有るはずです。それらを見失う事の無い様、今しばらく、蒸し暑いこの時期を愛しむ事に致しましょう。