≪ 桜のあんみつ ≫
11日の大震災以来、まともにデスクに落ち着く時間が無かった事に気付きました。
被害にあわれた方、そのご関係の皆様には、お悔やみを申し上げると共に東京のこの街で精一杯出来る事をさせて頂く事を、改めて強く思う毎日です。
11日は、ケアマネージャーの新事務所の移転日と決めてあり、その為にこの2カ月間は色々な準備を重ねてきました。
お客様の便宜を考慮して、一刻も早く1階に移りたくて、週末に環境を整え週明けには気分新たにオープン!と想定していたのですが、残念ながら見送らざるを得ませんでした。
あれだけの大きな地震で社員もお客さまも誰ひとり怪我をする事も無かっただけ感謝なのですが、命が助かるとやはり現実を見ない訳にはいきません。
震災前から早々と私のデスクトップだけは下に下ろしてあり、一人そのPCで仕事をしていても、電話は携帯だけ・・・・。
二階の事務所では電話の用事は出来ても、PC上の業務は出来ない等と何とも中途半端な数日を過ごした後、やっとチームが揃って下に下りる事が出来たのが先週半ば。
私は社長室、二階のケアマネ業務のデスク、一階のデスクと数か所に資料が点在する為(整理がついていないのです・・・・・)用事毎に行ったり来たりの状態で、腰が落ち着く事が出来無かったのです。(未だにですが・・・・)
そして、新事務所では未だ、工事の後処理が残っています。ただし、後始末の為に「新顔」の助っ人が登場!「捨てる神あれば、救う神あり」とは良く言ったものです。
新事務所を開設させようと決心してから、今日に至るまで、本当に多くの方々の協力を頂きました。
しかし、「思う様にいかない事実」は地震のショックとダブルで私を疲労させてくれています(泣;)
震災の報道を見ていると、何と贅沢な事をしているのかと思う事も有りますが、私は少なからず、経済を立て直す為の貢献も私達の役割と考えているので、オープンを遅らせると言った意見が社内であったにも関らず、「エイ!ヤ―!!」と気持ちを奮い立たせたのです。
スタッフのみんなには「立派な器を設けても、そこに魂を入れこむのはそこで働く人達の役目」と言い渡してあります。私自信もそうですが、元気に仕事の出来る幸せを有り難く感謝しながら、益々お客様の為になる仕事で世の中に安心をお届けしたいものです。
ところで、大地震で心配だった両親のお墓は、ビクともしておらず、一安心。
震災以来電車に乗るのは初めてで、八王子までの間、不安はありましたが余震も無く無事にお参りを済ます事が出来ました。
いつも、車で駅まで迎えに来てくれる兄が、お昼の時に「あん密が食べたい」と言いだし、寄ったお店で「春限定メニュー」を頂きました。
「桜のあん」がしっとり、ほんのりと甘く、品のある爽やかなあん密でした。
私にとっては、お墓参りの後の、この様なほんのひと時がとても大切だとしみじみ感じながら過ごしたのでした。