≪ すごい教則本 ≫
≪ 思い出の鈴 ≫
24日午後から25日終日、毎年開催される船井総合研究所の「経営者の為の研修、講演会」に参加してきました。
年に6回、「介護事業者研究会」で北海道から九州まで全国から参加される介護事業者の経営者、理事長の皆様方との勉強で20数名の方々とお目にかかりますが、8月だけはこの研究会と並行して様々な事業を営む経営者の方々が集います。
その数、800~900名。
数の収容と便宜性で、例の私の嫌いな国際フォーラムが会場でした。
良いお勉強をしてきた後ですので、「嫌い」など悪いところ探しは止めておきます。
船井総合研究所の創業者は現:船井幸雄名誉顧問ですが、私が船井幸雄氏の講演を初めて聞いたのは30代の頃でした。その頃は「経営」が何かとも考える事もなく、「良い話」として受け止めていました。
それから20数年。近年病気がちで、キレの良いお話を伺う機会も少なくなりました。
去年は、痛々しい姿で、ほんの少しの時間のお話を伺い、今年は10日前にある手術を受け、傷が癒えていない状態での講演。本来90分の予定を30分に縮小しながらも、伝えたい事を伝えるお話しぶりは流石です。
お話の最後に「船井研究所は良い会社です。もっと良くなります。皆様よろしくお願いします」と仰った時には、「あ~、経営のカリスマと言われ続けた方でも、やはり創業者なんだな~。」としみじみとその思いが伝わってきました。
講演会は、各業界で成功しているお一人、お一人の生き様、仕事ざまが伝わる本当に素晴らしい時間でした。
感動は、数日で覚めますが、志は覚めるものではありませんし覚めてはならないものです。
毎日の積み重ねがお客様の笑顔を作る事に繋がると改めて強く私にできる事を認識した二日間でした。
ちなみに、携帯に付けている『鈴』
これは、下町の中小企業の岡野社長さんから、数年前の講演会で頂いたものです。
参加者一人一人に配られた小さな鈴達が広い会場でリンリンと響いたのを思い出します。
金型を作らせたら、世界一!!と豪語するのも納得。
この球形の鈴は、どこにも溶接の跡がないのです。これは世界中のどこの会社も作れないのだそうです。
この会社の社長さんは、子供の糖尿病患者の為に「痛くない針」をテルモという医療メーカーと共同開発をし、国際特許を取った方です。(国際的特許は他にも沢山あるそうですが・・・・)
テルモは、岡野さんにたどり着くまで何件も何件も工場の門を叩いては断られたそうです。
岡野社長の会社は、向島にあります。下町風に言うと「痛かない針」
講演会の間、何回もこの「痛かない針」を繰り返されていました。
小さな子供の命を守る為の注射針を、少しでも痛く無い様に開発したいと言う、メーカーの熱意と社会的使命を感じた岡野社長さん達の長い戦いの経緯を聴いた時に感じた感動を忘れない様にしたいと、ずっと身に着けています。