昼食を終えた後は月曜と火曜に手術を受けた方6名が一堂に集い、退院後の注意点を学びました。
講師は二宮PT。
私は骨の模型は見慣れていますが、そこは初心者の振りをして講師の説明をしっかり聞き漏らすまいと、ノートを取り、写メを撮り、一生懸命でした。
チタンの人工関節は、私の股関節に入れた物と同じ本物です。
重さ約500g。いびきが原因でお別れした〇〇さんは、想定年齢70代後半。
それでも、その重さを聞いた途端、何も発言しなかったのに、「やだわ、その分体重が増えちゃう!」とのコメント。
幾つになっても女性は体重が気になる様です(笑)
二宮PTのお話の根源は、「帰宅後、してはいけない行為の注意点」では無く、「なぜその行為、姿勢がいけないのかを理解して頂く」事にありました。
それはリハ中何度もお話の中に出てきましたが、脱臼しやすい人工関節の禁忌行為だけお話しすると、それを怖がって、何も生活行為が出来なる方がいらっしゃるからとの事。
本物の人工関節を動かしながら、どの角度が不安定で、どの方向に動かすのは安心なのかを実感してもらいながら、帰宅後そのイメージを働かせて自分なりの生活を営んで欲しいとの事でした。
なるほど、角度によって、いかにも外れやすいし、例えば外転ならいくら高く足を上げても大元が外れる事はありません。
何事も、机上の理論だけでは生活行為に結びつかないのです。
「根本」「根っこの話」「そもそも論」etc. 色々な表現はありますが、要するに上っ面の話では通用しないよ!!とう事なのです。
二宮PTは、朝早く出勤し、回診の医師のコメントや夜勤の看護師が記録した患者情報を全部見てから、当日のリハメニューの組み立てを考えたり、その方への声掛けの糸口にしているとか・・・・・。
人は見かけや、声の大きさで判断してはいけません。
今日の、レクチャーも、従来はビデオで行っていたのを観ている方が眠ってしまったり、一方的で分かりにくとのご意見により、直々の退院前レクチャーに変えたそうです。
ここにも、患者目線が行き届いています。素晴らしい。
ここの症例数は年間700~800の間。
術後2か月検診の間に脱臼を起こした方は今年2~3名だとか。
これは、損傷する組織が最小限であり、傷の回復に伴い関節周囲の組織の安定が早まる
事が優位に働いているとか。でも、退院前にその後の注意点をしっかりイメージ出来るように教育して下さる事も大きな理由ではないかと思います。
患者の不注意では済ませず、いかに患者が理解できる仕組みを作るのかが、成功の秘訣なのでしょう。
見習いたい点がたくさんあります。
今日は、社内の数名とメールのやりとりも行い、西尾先生にも「えびせん」のお礼のお電話をしたり、そんなこんなで、起床後、一度もベッドに横になっていません。
それだけ体力も回復した証拠でしょう。
皆さんがまだ、勤務の最中、そろそろ夕食の時間です。
ここに来てから、病院食以外には、会長からの差し入れの和菓子を三時に頂くのみで、全く規則正しい食生活。
これが習慣化できれば良いのですが・・・・・。
では、明日は更に充実したリハを目指して頑張る事に致します♪
コメント (1)
お花無事に届いた様子。わざわざ写真までありがとうございました。手術当日オペ室から戻ったときに届くようにしたかったのですが、さすがに今時期お花屋さんも忙しく。。。。
私たちも忙しく。。。。。。
順調に回復されている様子。こくこくと伝わってきます。
今は青木先生からの最後の一人の患者さんをまちながら、社長のブログをみています。
投稿者: 鈴木 久子 | 2011年12月15日 19:15
日時: 2011年12月15日 19:15