江東区が主催の認知症を考えるシンポジウム・・・多くの方の関心が伝わってきました。
伝えたい事は山ほどありますが、何とか時間に収めました。
この人形は、「今日は何月?」「何日?」「何時?」と質問してきます。賢いです。
遡る事、1月26日木曜日。
地域を挙げて認知症の理解を深める為に、「認知症の人と、家族を支えるまちつくり」と称して、認知症専門医である、順天堂高齢者医療センターの一宮先生の講演があり、引き続き専門職が地域の皆さんにメッセージをお伝えする時間がありました。
これは東京都の認知症対策事業の一環として、江東区がモデル事業として取り組んでいる事の一つです。
300名近い方が会場に起こしになっていました。
2時間の構成で、一宮先生のご講演と、シンポジウムというのは、詰め込みすぎではないかとの裏話が有りましたが、とにかく第一回目だから・・・・と取り組んでみました。
私達パネリストは5分の持ち時間で「認知症との関わり・理解」というキーワードに沿って、特に一般の方に解りやすい話をする様にするのが務めでした。
先の講演の中に、「医療と介護の連携」「正しい診断」「ケアマネージャー」等々後半に繋がるお話も盛り込んで下さったお蔭と、両親が与えてくれた物怖じのしない性格?で私の役割はそれなりに果たせたのではないかと思っています。
江東区が、23区の先駆けで、この様な新しい?事業に取り組むという姿勢が新鮮で、貴重な事だと感じています。
数か月毎に、高齢者福祉事業計画推進会議・介護保険計画推進会議・特別養護老人ホーム入所検討委員会・・・etc. と会議の名前もわかりにくい複数の会議に数年関わっていますが、大体事業計画の数字と実績の読み合わせや進捗についての報告会であって、中身の検討や、善後策についても具体的な議論がなされていなかった事に、ストレスを感じていました。
会議に出席するなら、発言や質問をしないと・・・・と使命感の強い私は内容が不明確な事には常に疑問を投げかけていたものです。
その回答は、「貴重なご指摘ありがとうございます」で終了。
こんな会議が続いたら、召集されてもモチベーションは上がりません。
だからこそ、小さいながらも地域の中でヒロ薬品ができる事を打ち出して、実践しないといけないと思っていた訳です。
しかしながら、今回の様に早々と行動に打って出た姿を見ると、「流石に公的機関だな~~」と思わされてしまいます。
認知症は、癌と同じ様に、大変関心のある病気です。
すぐに命と直結していないので、症状だけで悩まされる厄介な病気です。
しかし、地域ぐるみでもう少し関心を持ち、対応を心がけるだけで、その病を生じた人とそのご家族にとって、とても有難い事になる事を知って欲しいと願います。
発信が保険者であろうと、民間であろうと、人の営みを尊重し、支える、支えられる仕組みを作る事には違いはありません。
認知症は何だかんだ言っても「分が悪い」病です。
どこが分が悪いのか?を私たちが理解する事からだんだん公平感を持ってくるのではないかと思いつつ、地道に私の出来る方法で伝えていきたいと思っています。