≪ 諏訪湖の花火大会・・・・≫
花火の輝く命はほんの数秒間。
でも、準備には何か月もかけるのだそうです。 諏訪湖の花火は湖面に半分だけ映し出されるのが特徴。 一瞬で消え失せる事を知っているから感動するのでしょう。
私が尊敬する90歳の女性。
今日、お目にかかった際に「生きているのがつまらない・・・」と一言。
生きる事がつまらない・・・・じゃあ、つまるってどういう事?
上手くいかない事を色々とお話し下さったけれど、頭でわかる事と感情の行き違い程厄介な事は無いのかも知れない。
「若い方がやって下さる事に感謝しましょうよ」なんて青臭い言葉なんて何の意味も持たない事が解って、さすがに私も言葉に窮するのでした。
ただ、「すぐに死ねないのなら元気でいて下さい」とこれまた当たり前の言葉しか出てこない。
でもこれは本音。だって本当は死にたくはないのだし、死ねないのだから・・・・。
そうは言っても、私が90歳になった時に、周りの人々に感謝の念しか言葉にしないなんて有りえない。
今日、この方の福祉用具申請の進捗を区役所に問い合わせた際に答えられた実にいい加減な回答。
電話を係長に替わってもらい、90歳の代弁者になって声を張り上げてしまった。
90歳の一人暮らしは命をかけて歩くんです。
90歳の一人暮らしには、2週間と3週間の違いは大きなものなんです。
「高齢者支援課」という判りやすい区民の為の課であるならば、90歳の生活を想像できる人に仕事をして欲しいのです。
私のしている仕事は、実に地味で、窮屈な事かも知れない。でも実に真っ当な仕事でもあります。
戦争を体験し、夫と子供をそのために失った90歳の人生がまだすぐ傍にあります。
生き字引でもあるこの方々の人生を「何だか良かったかも知れない・・・」と思って死んで行っていただかない限りは、私の仕事も半端です。
仕事だから・・・・・。仕事があったからこそ出会えたご縁。
出来なくなる事が増えても、その姿で私たちに沢山の事を教えて下さっています。
こんな事は何の慰めにもならないので、言葉にはしません。
でも、まだ生きていて欲しい。
立場としては『感情移入厳禁」ですが、仕事場を離れても頭から離れない存在感!!
90歳になっても、人の心を占めてしまう、そんな魅力ある人間でありたいものです。
人生の大先輩に今夜は安酒で乾杯!! 安酒でも人は酔えるんです。