9月12日(水)
生のお花が傍にあると、一気に部屋の雰囲気が変わります。
まだ、暑い日が続くので、長持ちはしないと覚悟しつつも、先週末に活けたこの蘭は良くもってくれています。
カワシマさんのお店のウインドウにあった小さな紫の束を見つけて、お値段を確認したところ、「もうそろそろ終わりの時期なので、お金はいただけません」と奥様が仰って顔なじみの私に持たせて下さいました。
もちろん、そのまま帰る訳にはいかないので、白い蘭を買わせて頂きました。
カワシマさんは、さくらべーるの開店の際に、お祝いの寄せ植えも贈って下さったとても配慮のあるお店です。
まだまだ綺麗に咲いている蘭は、言わなければ、2~3,000円で売れたでしょう。
実際に他の花屋さんで買った花がすぐに痛んでしまった経験は沢山あります。
でもカワシマさんのお花が長持ちする理由がこの度はっきり判りました。
パッと見ただけではなかなか解らない花の寿命を把握して、『商品価値』があるものだけをお客様へお渡しするという、徹底した心得は見習いたいものです。
この様な店主の傍で働く人たちにはどんな価値観が生まれるのでしょうか?
そう考えると、私の一言、行動の影響力、責任やらを改めて感じて鳥肌が立ちます。
商品の質や中身は違っても、相手への配慮や、商品に責任を持つポリシーはどんな仕事にも共通すると思っています。
果たしてうちの商品価値って?
期待されている事って?
そして、お客様がそれを実感されていらっしゃるだろうか?
関係者が、うちの商品を評価して下さっているのだろうか?
・・・・・・今日は一人のお客様の緊急事態に、一日かかって何人もが対応に右往左往した日でした。幸い命に直結する事ではなかったものの、ヒヤッとしたこの嫌な気持ちは味わいたくないものです。
右往左往とは、失礼な表現かも知れませんが、人の命や尊厳と天秤に掛けられるものって何だろうと考え込んだ日でもありました。
緊急事態に遭遇した時にどんな行動をするのかも、起きてみなければなかなか解らないものです。
頭で考え、ルールを決めていても、情報が無い状況での判断は怖いものです。
緊急事態に慣れることなんて有りえないのですが、また有ってはならないのですが、色々な事をお客様の生活を通して我身に置き換えてみると、学ぶべき事が山ほど見えきます。
瞬時の判断に迷っている姿を見ると、心の底から苛立ったり焦ったりして、ついつい声高になります。
ただ、嵐が過ぎた後に思い返せば、一人の人間が上手くできる事、できない事を見極め、お互いに補いあっていくしか無いのかな?とも思えてくるのです。
願わくば、一人一人、皆が少しだけも上手になってくれれば、とても大きな力になれるのになアと期待もし続ける訳で・・・・・。
小さな紫の花に励まされた気持ちを忘れずに、私たちのサービスがお客様の励みになれる様、強い気持ちを持ち続けたいと感じた一日でした。