11月5日(木曜日)
11月になだれ込んだ社員との面談が続いています。
一人ずつ、自分の立てた目標の根拠を説明してくれる時、色々な言葉が飛び出て来て思わず感動する事があります。
今日は、読書が好きな人との面談の中で、「熱い心と冷たい頭を持て」というイギリスの経済学者、アルフレッド・マーシャルの言葉が出てきました。
想いは熱く、しかし冷静であれ・・・という事なのですが、どんな場面にも通用する言葉だと思います。
ただ、どんな状況であってもクールでいると、可愛いとは絶対に言われないのは確かです^^;
そして、次の明言は「自分がやり続ける姿を見て感じてくれたらいい」です。
これも何だか心打たれます。昭和の根性だワ。
良いと思って手がけた事は、本当は皆も一緒にやれたらいいのに、でも、強要はできないし・・・・。
決めた事を自分流にやり続ける事は、並大抵のモチベーションでは続きません。
その行動をする事に、大きな意義を見出していないと、少しの障害が見えてくるだけでつまらなくなってきます。
でも、くじけそうになった時、『止めちゃおうかな』『止めちゃえば』と心にブラックエンジェルちゃんが呼びに来ても『ダメダメ!!だって、だって、だってナンだもん』とハニーフラッシュの歌詞の様に、ちゃんと戻れる基地を作っておけば、フラッとしても、グラッときても基地に戻って体制を整えてまたトライしようと出来るでしょう。
今日は4名の面談を行った訳ですが、共通するのは『ドカッ』とした問題意識はあるけれど、具体的な課題を見出して、自分でどの様に解決に向かうのか?が見えにくそうでした。
課題分析ができると、おおかた解決したようなものなので、課題を一緒に見出す、根底にあるものを表面に浮き彫りにさせるのが、この面談の目的でもあります。
自分でひねり出した言葉には必ず意志があります。
その言葉を出すまで、しつこく、しつこく質問するので、時には『どうしてそんなに細かい事まで聞くんですか?』と逆質問をされることがあります。
それがまた面白いんですね。
その質問の回答は「どうしてだと思う?」です。
自分で考える、自分なりの答えを見いだせる人であって欲しいと思います。
その答えが正解か不正解かは関係なく、いつもライブ感覚で何を感じ、何を思い、何を言葉にできるかが大事だと思うからこそ、自分の言葉で話が出来る人になって欲しいと願うわたくしの気持ちと同様に、社員の多くは「コミュニケーションを大事にする」ことに重点を置いています。
話やすい関係、相談しやすい関係、一緒にいると安心できる関係、そんな人間関係が築けていたら、もっと自分らしい言葉と、自分の思いを発信できる事でしょう。
社員一人一人が本当にそれを望むのであれば、それは自分たちが作り上げていくもの。
社長はそれをどんな形で応援できるか、面談を通じて密かに作戦を練るのでした。