2016年1月4日(月曜日)
新年明けましておめでとうございます。
今年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
年末から年始にかけてお天気も良く、初日の出は誠に見事なものでございました。
この年越しは初めてジルベスターコンサートに出向き、新日本フィルハーモーニーの団員の皆様や会場の方々とカウントダウンを体験致しました。
毎年テレビで12時を迎えた途端に『パ~ン!!』とクラッカーが鳴り響き、無数の紙吹雪や紙テープが舞い降りる状況を見ていたものですが、見ると体験するのでは、こうも違うのかと思うほど感動しました。
この日のコンサートマスターはとてもハンサムな方。
(同じオーケストラでもその日によってコンサートマスターは変わります)
最前列の席をゲットできた甲斐があったというものです(^^♪
美しい音の響きの中に身を置いて、しみじみと一年を振り返っていましたが、大方色々な事が上手く行った事、大掃除でくたびれていながらも、大好きなコンサート会場で新しい年を迎えている事を思うと、本当に本当に、心の底から幸せだと思うのでした。
二日は恒例の家族での新年会。今年もパグのはなちゃんは元気でした。
キャベツダイエットで2㎏痩せたのに、すぐに200㎏増えたとか・・・・。
ダイエットは人間もワンコも大変です(・・;)
三日はニューイヤーコンサートへ。
この日も新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏です。
冬はコートやマフラーという手荷物が増えるので、座席に落ち着くのに少しバタバタします。
係りの方に席をご案内頂き、お隣の方に「失礼します」と声を掛けて座ろうとしたときの事。
あれ?と思ったら、コートやバックで手が塞がっているわたくしの代わりに、お隣のご婦人が座席を下げて押さえていて下さったのです。
「ご親切にありがとうございます」とお礼を申し上げて気分よく座席に収まる事が出来ました。
なんて優しく、気の利く方だろう・・・と思っていたところ、その方の娘様と思われる方が、「暑いの?暑くてもこれは厚い寒いと関係ないから、しててね」と一度外したスカーフをまた首に巻き付けました。
それからというもの、アナウンスがなる度に「聞こえてる?何て言ってるか解る?」と確認をします。
お母様は、声を発せず、首だけで『ウン』と頷いている様子。
さて、オーケストラのメンバーが着席してチューニングを始めました。
そしたらまた「聞こえてる?大丈夫?」と聞いています。
多分、普段からお耳が遠くて会話がかみ合わない事があるのかも知れません。
でも・・・・と思うのです。
ニューイヤーコンサートにお連れになったという事は、音楽がお好きなのでしょう。
だから、ちゃんと聞こえているといいな・・・・と娘様は思って確認しているのだと察しますが、この会場に身を置きながら、今更「聞こえる?」はないと思うのです。
指揮者や奏者が音の聞き分けをするのではないのですから・・・・。
会場の雰囲気を楽しみ、細かい事は気にせずに響いてくる音を楽しむ。それだけで十分だと思うのです。
それに、「聞こえてる?」と聞いて「聞こえない」と答えたらその先どうなるのでしょうか?
周囲にしてみれば、娘様の声が響いて耳障りです。
こんな時も、仕事柄でしょうか「親子って、何だか残酷・・・・」と思ってしまうのです。
親孝行のつもりでチケットを取って、一緒に会場に来ているのに、何度も「聞こえる?解る?」と質問を繰り返す。
唯一の救いは、その声掛けにご当人がイライラ感をお示しにならなかった事です。
わたくしの席を静かに下げて押さえて下さった。その行為が自然に出来る素敵な方です。
娘様にその事をお伝えしたかったけれど、それはご当人とわたくしが知っていればいい事に決めて、コンサート終了後は、静かにお別れしました。
そう言えば去年のニューイヤーコンサートでもお隣が母娘のペアでしたが、なかなかわたくしのお隣の席が埋まらずにいると思っていたら、お母様が階段で転倒し、医務室で手当てを受け係りの方にやっと連れてきて頂いたのでした。娘様は笑いながら、「こんな場所で転倒して死んじゃったら、お葬式の時に恥ずかしいから、気を付けてよね・・・」などと冗談を言っていました。
でも係りの方が「演奏中でも、ご気分が悪くなったらすぐにお声かけ下さいね」と親切に対応しておられる様子を隣の席で聞いていたわたくしは気が気ではありませんでした(-"-)
何れにしても親孝行ができる親が元気でいてくれるというだけで何だか羨ましい気が致します。
そして、今日の仕事始め。
年末年始の数日間、お客様に大きなトラブルも、病気の方やご入院の方もない様子で、安心いたしました。
お餅が詰まって救急車というニュースを見るたびに、「うちのお客様は大丈夫かしら?」と少しドキドキするのですが、本当に何事もなく良いお正月を過ごす事が出来ました。
また忙しい毎日が始まりますが、実直に、丁寧に、親切なお仕事を一つ一つ積み重ねて、喜んで下さる方々を増やしていく事を目標にして進んでいくだけです。
元気で、お仕事に励むことが出来る事は本当に有り難く、幸せな事でございます。