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新年の挨拶から学ぶ事

1月5日(火曜日)

1月から2月のスケジュールをアチコチに入力していると、1ヵ月を過ごしてしまった様な気分になっています。

この春から始まる『新しい総合事業』を含めとにかく会議が多い月であり、18時以降の研修の回数も多く、既に手帳は様々な予定で塞がる事となっています。

社内での会議の有り方も見直しており、コンパクトな会議ですが全体として参加する回数が増えました。

気持ちではお正月気分は吹っ飛んでおりますが、年初にお目にかかる方々とは、『おめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。』と当然ながらご挨拶を交わす訳です。

でも、この決まりきったご挨拶が実に清々しいと申しますか、改めて気持ちを言葉に乗せるというのはイイ事だ・・・・とつくづく思うのです。

社に出向いてご挨拶にお越し下さる方々も、お電話を下さる方も、何だか一々が有り難い気分になってきます。

また今年も一年、関わる皆様とともに『いい気分で』お仕事が出来そうだワ♪とウキウキしてくるのです。

そんな中、あるご夫婦とご挨拶を交わました。まずはご主人さま。

「50年以上連れ添っているけれど、性格が全く違って、我ままで仕方がない」とこぼします。

同じことを何回も聞かれると、ウンザリするからいつも喧嘩ばかり・・・・・。だとか。

夫婦喧嘩は何とか・・・・と申しますので伺うだけ伺っていましたが、この手のお話はちょっと身内の悪口を人に聞いてもらうだけで大体は収まるので、聞き役に徹し、時々「喧嘩するほど仲が宜しいのですよ」などと合の手を入れるのです。

案の定、ひとしきりお話が済むとご機嫌宜しくなられて、お顔に笑みが戻ります。

面白い事にその1時間後、今度は奥様とお目にかかる事となりました。

奥様は「主人はまじめ一筋で、私は不良・・・・こんなに性格が違うけど正反対だから丁度良いのかもね」などとご機嫌な様子です。

どちらも、新年のご挨拶を粛々とした後のお話でした。

喧嘩ができる相手がそばにいらっしゃるのはお幸せな事。

亡き両親の姿と重なり、少し胸が熱くなります。

母に先立たれた後の父はそこからびっくりポンな『不良老人』になってしまったのですから・・・・。

『ある事に幸せを見つける』これが出来そうで出来ない、苦手なのが人間なのだそうです。

『もっと!!』『これじゃない!!』とズ~っと青い鳥を探すのですね。

『嫌だったら離婚届にハンコ押してやる』・・・・・・86歳

何歳だから・・・・と決めごとは無くても、考えるのですね。自分の幸せが何なのかを。

『高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援』『自分らしい暮らしを人生の最期まで続ける』

そう、まさに地域包括ケアシステムのお題目にある通りです。

86歳で離婚する事が『自分らしい暮らしと尊厳を保持する事』であればそうすることもあり得るのでしょう。

型にはまった事しか浮かばない様では、この先が思いやられます。本当の意味でのご支援が出来るのか?と良い振り返りの時間を与えて頂いた気がいたします。

何はともあれ、人と会話をする事は実に為になるものです。


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2016年01月05日 18:44に投稿されたエントリーのページです。

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