7月25日(月曜日)
今週で7月も終わりになろうとしています。
世の中の学校も夏休みに入りましたが、梅雨明けはまだの様です。
このところ、気温の上がり具合にブレーキが掛かっているので、過ごしやすく有り難いのですが・・・・。
さて、今日は午前中に経営会議を行い、27年度の全容が数字になって上がってきました。
決算書は社長の成績表です。
『今年もなかなか良くできました』の点数を頂く事ができ、ホッとしています。
健全な会社の証として、納税が出来ると言う事は嬉しい事です。
しかし、逆に一歩事を外せば、危ういのも事実です。経営とはその様な危機感といつも背中合わせです。
行った事、行わなかった事が全て数字に表れます。
今年は、いかに「行う事」を増やしていくかが課題です。
数値目標も大きなかたまりのままだとピンと来ませんが、年間目標を12等分し、それを営業日数で割れば一日にどれだけの事を生み出せばよいのかが見えてきます。
大手コンサル会社の前社長のK氏が「仕事を因数分解する癖をつける」と仰っていました。
大きな身体で迫力のある(ドスのきいた)声で熱く語っていた姿を思い出します。
一日一日の目標を持たないでいると、行動が変わりません。
昨日と同じことを続けていても進歩はありませんし、むしろ退化していく事があります。
お客様の方が世の中の流れに敏感で、よくお勉強をされています。
わたくしどもの仕事は専門性を盾にし、また保険事業という安心の業態と言う事で、少しホンワカしている傾向があります。
でも実際は前年並みに維持していく事も大変です。
今日の数字の資料から、部門ごとの課題が見えてきましたが、何といっても『人の確保』があってこそ達成できるというもの。
午後、薬局経営者のお仲間の訪問で得た情報ですが、質の高い教育を受けた外国人の医療職を日本に受け入れる具体的プランが進んでいるとの事。
現地に出向き、学生さん達と直接面談をして自社法人に迎え入れるとの事。
受け入れ先は医療法人や福祉施設に限定されますが、国が進める事業でもあり、これからもっと多くの関係者がこの事業に参入するであろうとの事です。
この手のお話は以前から何度も伺う機会はありましたが、教育プログラム、カリキュラム迄見せて頂いたのは初めてでした。
何と、現地の学生さんのスケジュールは朝6時からの授業に始まり、夜は22時までビッシリでそれを週5日こなすというのです。
日本語の教育も1年間はきっちり行い、何段階かの試験に合格しないと日本で働けないという仕組みになっているそうです。
そして、日本の文化も学ぶのですが、『下駄箱に靴をしまう時は踵の位置を揃える』『洗濯物はハンガーの向きを同じ方向にして干す』など、今時?の日本人でも忘れている様な日常の動作を教わるとの事。
このキチッとした風景の写真を見せて頂きながら、「これ、日本でも教育して欲しい!!」と二人で思わず共感してしまいました。
彼女・彼ら達はどんなに辛くても、親孝行の為に、兄弟を楽にしてあげる為に日本で頑張ろうとしているのだそうです。
そして面談の時の目の輝きが違う!とも仰っていました。
やりたい事を職業にし、自国では得られない報酬を得るためには努力をするのが当然だと心得ているのです。
データーでは要介護者と介護者のアンバランスは見ていましたが、この様に実践的な取り組みを伺うと、本当に他所の話では済まないのだと実感致しました。
介護職の募集を続けていると、色々な方からの応募があります。
お電話でのお話しから、無理かも・・・と思う方。
履歴書を拝見すると、空白が多い事は珍しくありません。
空白が何を意味するのか、だんだん解ってきました。
まだ若いのに、何度も転職をしている職歴を見ていると、どうして?と思います。
日本の雇用促進のシステムも、もう少し実践的に有効に活用して頂けるといいのに・・・と思います。