8月5日(金曜日)
≪練習不足の人ほど、本番で逆転を狙って自滅する。≫
これは沢山の著書を執筆しておられるある作家の方のメッセージです。
わたくしごとではございますが、来週のpianoの発表会に向けて練習も大詰めを迎えています。
先日のレッスンでは当然、両手で弾いたのすが、先生が「では左手だけで弾いてみて下さい」と仰いました。
『エッ??今更片手???』と思いながら弾いてみると、何故か何カ所も引っかかるのです。
右手も同様でした。
初めに譜面を読み込む時には、片手づつ練習をするので、弾けないはずがないのです。
また、両手で弾けているので、左も、右もそれぞれの役割は果たしているのです。
しかし、急にペアを解消されると、自立していない事に気づかされたのでした。
師匠曰く
『左手と右手がそれぞれ依存して両手で弾けている状態になっているだけ。
それだと、本番で、どちらかの手が止まったら両手が止まる事になります。
片手でミスっても、もう一方が止まらなければ音楽は流れ続けます。それが大事!!』
何となく全曲通せる様になると、『弾けている』と思うものですが、ここに落とし穴があったのです。
25歳の師匠は本当に指導方法が奥深いので、感心してしまいます。
『今、片手でミスがあるけど、以前と違うのは今なら直ぐに間違いに気づいて、修正が出来るという事。そして両手で弾ける様になっています。だから心配しないで片手の練習をして下さい。』
と堂々と仰います。
自宅での練習はその通りに行っていますが、今更ながらに譜面に忠実に弾くことがどれだけ重要かが見えてきます。
やっぱり、基本は重要です。
仕事に置き換えてみても、似た様な事が言えると思います。
チームで行っていると一人一人の力量や、進捗が見えにくい事があります。
何となく仕上がっていそうで、大詰めになった時に「どんな感じ?」と一人に確認すると誰かの顔を見て黙る……。
我が事として捉えていない、良くあるパターンです。
チームの中での役割とボリュームに各自が責任を持ってコトを進めれば、これほど力強いものは無いでしょう。