8月12日(金曜日)
オリンピックの放送を見ていると、メダルをとれた人、取れなかった人(チーム)それぞれの真剣な姿や、その背景を思い浮かべるだけで、胸が熱くなります。
世界中からその国々で一番強い人たちが集まるのです。
オリンピックの在り方を巡って色々と物議を醸しだしていますが、単純にスゴイ!と思います。
さて、スポーツの感動とは別に、最近とても感動した場面がありました。
あるお店で日本茶とおにぎりをオーダーしました。
約束の時間まで30分あるので、ちょっと時間つぶしに・・・・と思って入ったお店です。
ところが・・・・。
鉄瓶で沸騰させたお湯を、湯冷ましの器(2つ)に注ぎ、もちろん湯呑茶碗にも注ぎ、ビックリしたのは、1杯分だけの容量の華奢な急須もお湯で温め始めました。
急須以外のお湯はそのままで、急須のお湯を捨てた後、清潔そうな布巾で丁寧に容器の内外をふき取ったのです。
茶道の作法自体よく解らない無作法者ですので、内心『へ~~~』と思っていました。
水気が無くなり程よく温められた急須に綺麗な茶葉がスプーン3杯入りました。
ここでもビックリ。あんなに小さな容器にスプーン3杯?????
さて、ここら辺で既に15分くらい経過しています。
お煎茶が入るまでに時間が掛かるので、その前に鉄観音茶を小ぶりの湯飲みで出して下さいました。これもとても飲み易く、少しビックリ。苦い・・・と経験上思い込んでいた概念が飛びました。
その間、湯冷ましの塩梅を確かめる為に両手で慈しむように温度を計っています。
何度かお湯を移し替えながら、ようやく丁度よくなったお湯を急須に注ぎました。
『あ~~ようやく頂けるわ~~~~💛』と時間を気にしながら待っていると、そこからのお時間がまた優雅に掛かります。
十分にな美味しさを茶葉から抽出している間に、他のお客様のデザートの用意などをしています。
『いつかな~~~』と約束の時間が迫っている事に気を取られていたら、とうとうお茶が注がれました。
『やった~~~~♪』と思っていたら、落ちてくるしずくを1滴1滴丁寧に見つめる事になりました。
どの位の時間が経ったでしょうか?
やっとこれで最後!!と見極めたご主人がサッと急須を振って本当の出来上がり。
そして、口に含んだところ・・・・・・。
何とも言えない円やかで、甘くて、薫り高い飲みものになっていました。
これが煎茶?と思うほど豊かなお茶でした。
玉露で似たような体験をした事がありましたが、煎茶でこのグレードを体感したのは初めての事です。
「美味しいですね~~~」と思わずため息交じりにお伝えすると、満足げなお顔で「ありがとうございます。これで3煎まで入りますから、ごゆっくり」と仰いました。
30分あれば、適当にお茶が飲めるし、おにぎりで小腹が空いているのもおさまる・・・・などど考えていた自分が恥ずかしくなりました💦
如何に時間に追われていか?どうしてそんなに詰め詰めに事を重ねるのか?
仕事の調整ならいざ知らず、全くのプライベート時間なのに・・・・・・(^^;)
❝天から与えられている時間はみな平等である。ひとの能力がいきなり向上するようなことはありません。ならば時間の使い方を徹底的に突き詰めるしかない。すなわち時間を制する者が世界を制している❞
というコメントを読んで、突き詰める=詰め込むと勘違いしていた様な気がしました。
『少し振り返って、時間の使い方を見直しなさい』と神様からの思し召しを頂いたと思う事にし、約束を少し遅らせて頂く事になりました。
先約を変更する事は大変に遺憾なのですが、この流れには乗った方が吉と読んだ訳です。
BJMが流れている訳でもなく、店主の声もお店の雰囲気と合って穏やかです。
🍙を頂かなくても、お茶には和テイストのデザートがセットになっていた事がわかり、お豆腐のプリンを頂いたら、この美味しさにも感動。
全て自家製だそうです。
行こうと思って訪ねたのではないお店で、とても貴重な時間を過ごせることになったわたくしは、『真面目に生きよう』と思わずつぶやいて、店主とお客様に笑われてしまいました。
「今度はごゆっくりお越しください」と優しい声を掛けて下さり、誰とも約束をしない日に、余計な会話をしなくていいスペシャルな時間の中で、丁寧に入れられたお茶をトコトン楽しみたいと心に誓ったのでした。