8月24日(水曜日)
社内で起こっている事、他から受ける様々な事柄に『変・・・』とか『けしからん』と思う事が増えている自分に気づいた時、この表現は誰かに似ている・・・・?と思った時に浮かんだのが作家のS愛子さんのエッセイの数々でした。
20代・30代の頃に通勤電車の行帰りで文庫本2冊を読んでいましたので、読み切りのエッセイは何時も手元にありました。
T聖子さんのお話も面白かったし、S愛子さんは昔から何が好きで何が嫌いなのかをズバズバ言葉にしていたので、とても解りやすかった覚えがあります。
でも、若い時に50代・60代の心境を面白がっていたのと、同年配になって事実と共に共感できるのとではシミジミさが違います。
人気作家におべんちゃらを使う人達の心情を見透かしては、痛快な一言をお返しする。
若い女性の変な服装や化け物みたいな化粧を痛烈に、しかもユーモアタップリに批評する。
ただただ、人の悪口だけでは本があんなに売れるはずがないのです。
愛されるべき人柄や悪口を書いても読まずにいられない絶対的なオリジナル表現にハマりたくて本を買ったものです。
度々かかってくる営業の電話に対応してくれた社員が「このFAXを社長に渡して欲しいと頼まれました」と一枚の資料を持ってきました。
「FAXと言うのはウチで受信したの?」と聞くと、そうだと答えます。
「やーねー~~~。営業の電話をかけてきて、その後にFAXを送ってきたの?こっちが送って下さいって言わないのに?人の会社の紙とトナーで簡単営業するとは何事!!!読んで欲しいなら、自分でお金と労力を払って送りなさい!!と次からは毅然と言うのですよ」
と言ったものの、そんな事を言えるはずがありませんので、社員が言えるような口上をきちんとレクチャーしておきました。
こんなところが、S愛子さんのボヤキと似てきているのです。
毎日何件も掛かってくる営業の電話やFAX。
わたくしが直接対応する際には、丁寧にご辞退の理由をお伝えし、今後の電話は無用とも言う事が出来ます。
悩むのはその前に受ける社員たちです。
うかつに断ると大事な要件だったりすることもあります。
でも、やはり仕事の倫理観と言うのは営業する人達に求めたいものです。
昨日のコメントの様に、人様の事ばかり言ってはいられないのですが、世の中の一人一人がもう少し考えて仕事をする、相手への配慮とはどんな事なのかを勉強して欲しいと思います。
先日、30代の営業職が「この頃の新人は・・・・」と嘆いていた姿を見て、30代で嘆くのなら、皆目見当が付かない、理解不能なのは仕方がないと感じたのですが、まだ現役で会社を守らないといけない立場ですので、上手な付き合い方を学んだり、若い方に少しでも知恵を伝えていかないといけないと感じています。
それが辛口であっても、根底に人としての愛情だけは忘れずにいたいと思います。