10月18日(火曜日)
この街でお仕事に就いてから早くも28年。
当時、バリバリに元気よく働いていた方々が少しずつお年を重ね、商店街を牽引していた方々のご両親を担当させて頂く時期が続いた事もありました。
先日、ある方から「相談に乗ってあげて欲しいんだ」とお電話を頂きました。
お電話を下さった方のお母様も弊社のお客様でした。
気丈な方で、気風が良く、いかにも下町の女子という感じでした。
何時でも毅然としていたお姿を、今でもくっきりと思いだす事が出来ます。
そして今日のご相談者は、要介護のご支援二代目の方でした。
今は、ほとんど担当を持たないわたくしですが、ご相談はしかと承ります。
「古谷さんの所に相談に行って来て」と直々にご指名が上がった次第です。
困った時にわたくしの名前を挙げて頂けるのは、大変有り難いことではありますが、反面お元気だった方に何らかのご不便が生じているのだと思うと、切ない気持ちが沸いて参ります。
もうすっかり記憶の片隅に置き去りにされていた記憶が、今日のご相談者とお話をしている最中に幾つも蘇って参りました。
「〇〇さんも、△△さんのおばあちゃんも、◇◇さんのところも、みんな古谷さんにお世話になったんですよね」と言われて、そうそう、そうだった・・・・・。と皆さんのお顔を思い出す時間となりました。
その当時から、制度は何度も改正が行われ、ご支援の内容やアドバイスの方法も様変わりしました。
それでも、まだ使い勝手が良くない現状があります。
ご家族の憤りや、ご不安はなかなか拭えるものではありません。
今のわたくしの立場や役割の一つに、ご家族の不安がどこにあるのかを真摯に受け止め、制度の何が使えないのか?現実を見極めつつ、行政をはじめ、各機関の会議で発信していく事があると思います。
人は頼りにされているうちが華と言われます。
現実の中で、ウツウツとする事も多い毎日ですが、今日の様に「もっと早く、古谷さんにご相談にくれば良かった」と言って下さる方がいらっしゃる以上、ウツウツ、クサクサ、イライラばかりしていられません💦