10月26日(金曜日)
色々なお取引先の担当者と色々な話を致します。
最近も何社かの担当者と初めて連絡を取り合うことになりましたが、電話では簡単な挨拶をし、本件に関しては訪問の上で、という提案をして下さった方もあれば、矢継ぎ早にこちらの情報ばかりを聞いてくる方もいらっしゃいました。
また、質問に対してこちらが答えると「なるほど、なるほど」と相槌を打つ方があり、終始「なるほど、なるほど」が繰り返されたのには参りました💦
声からしてまだ若い方の様でしたが、あまり気持ちの良い相槌ではありません。
『なるほど』という言葉は知らなかった言葉の意味を知った場合だとか、相手の想いに心を打たれた時に使うのだと思っていますので、ただの会話に連発される事に慣れていないのです。
無くて七癖と言われるくらい、人には自分で気づかない癖があるものです。
それは仕草かも知れないですし
言葉かも知れません。
ただ、言葉は世代により使われる場面が異なりますので、わたくしの世代の基準には合わないのが当たり前だと思った方が良いのかも知れません。
つい先日、同世代の古くからのお客様とバッタリお目にかかりました。
今は、国際線のVIPの接遇をしているとの事でした。
もともと、その道で働いていた方が結婚と出産で長く現場を離れて久しいのですが、ふとお誘いがかかって思い切ってお仕事を始めたとの事です。
VIP対応ともなると神経を使うだろうと思って、お聞きしたところ、むしろ若い頃より丁寧語がスンナリ出てくる、日本語の柔らかな言葉遣いを迷わずに伝えられるので、心地良い緊張感の中にいるとお話して下さいました。
昔からこの方とは価値観が似ていたので、良く色々な会話をしたものでしたが、久しぶりにその時の通じ合える楽しさを思い出しました。
「この年代になったからこそ使いこなせる言葉があることに気づきました」
「そうかも知れませんね。f子さんに案内される方々はそのイメージがそのまま日本のイメージになる訳ですから、自然に丁寧な言葉が出てくるのは素晴らしいですね。」
などと、立ち話のわずかな時間の中で交わした会話ですが、何とも爽やかな気分になったものです。
若い方との会話でくたびれたとしても、通じ合える素敵な方々もまだまだ沢山いらっしゃると、慰められたのでした。