11月22日(火曜日)
72名。
これは先週末に音楽サロンが開催するコンサートに出演した方々の数です。
それぞれが、それぞれの目的で楽器を習い、練習に励みこの日を迎えました。
発表者のご家族が応援にお越しになっている中に、赤ちゃんを抱っこしているパパがいました。 おじいちゃんも一緒に赤ちゃんをあやしています。
わたくしは二部の三番目でしたので、楽屋で出待ちをしていましたら、会場から「あ〜〜❗️」と赤ちゃんの声が響きました。
スタンバイ中の三人と我らの師匠が一瞬顔を見合わせました。
自分の演奏中に泣かれたら・・・・・💦と心が少しざわついた瞬間でした。
わたくしが、「今のうちに声出しが終われば安心」と言いましたら、師匠は「エールだと思って♪」と、もっと素敵な言葉を付け加えました。
なかなか言えないセリフだと思って感心し、同時に妙な緊張感が緩みました(*^^*)
モノは考え様です。そして、伝え様です。
若いのに、どうしたらあの様な機転の利く言葉が浮かぶのでしょうか?
さてさて、本番の演奏は・・・・・。
体調不良が長引き、練習量が不足していた割には、何とかつまづかずに通せた?感じです。
このコンサートは言わば、仲間達との度胸試し、チャレンジの楽しみが満載のコンサートです。
大きなコンサートになると、持ち時間が4分と決まっていて、どんなにお気に入りでも、長い曲は選べません。
でも今回の場合は、6分の人もあり7分の人もあり、集中力の戦いの様なものでもあります。
途中、間違えてすぐに元に戻れる人と、一度崩れるとグチャグチャになるタイプがあります。
師匠は「、間違えるのは誰にもある事。大事なのは間違いに気づいたら、戻る場所を決めておく事」といつもアドバイスを下さいます。
その為に、譜面は絶対なのです。暗譜したつもりでも、舞台の上で一瞬頭が白くなると記憶は全て飛んでしまいます。
でも譜面が目前にあればとりあえず戻る場所を見つけられます。
pianoの練習の話をしているつもりが、それを仕事と重ねてしまう癖があります。
今回のいくつかのアドバイスも、心に響く事が幾つもありました。
72名全ての演奏者が終わった最後の最後に師匠が弾いたモーツァルトが何と美しかったことか。
ほぼ全員年上の弟子たちが絶賛でした!!
年下でも、演奏と言い、話と言い、尊敬できる部分が沢山ある事は、大変うれしい事ですし、誇らしいとも思います。