12月20日(火曜日)
新聞を隅から隅まで読むには、どのくらいの時間を要するのか?
新聞の文字数は、10~15万字と言われていて、それは新書1冊と同じボリュームだそうです。
随分前に、『日経新聞を読みこなすセミナー』などというものに参加した際に、日経新聞にお勤めだった講師がそのように教えて下さいました。
本当に隅から隅まで読み切るとしたら、新幹線で東京から博多まで着いてしまうかも知れないとその当時、仰っていました。
だとすると、毎日新聞を読むだけでそれだけの時間をかけられない事は誰にもすぐわかる事です。だからこそ、ポイントを押さえて読むコツを教えて下さったのです。
細かい事は既に忘れてしまいましたが、大きくはまず一面に目を通し、大きな段落の見出しを読む。
本当に時間がない時には、この大見出しだけでも、目を通すと、何となく世の中で何かが起きている事だけは頭に入るのだとか。
次に、大見出しで興味のある分野の記事、仕事に関与する様な記事の二段目の見出しを読むのだそうです。
二段目は、一段目の解説っぽいキーワードが書かれているので、そこまで目を通すと成る程、かなり読んだ気になります。
仕事場での会話にも、ソコソコついていけます。
「〇anonが宇宙開発事業に参入」と大見出しを読めば、その話が出た時に少なくても「そうらしいですね」と話を合わす事が出来ます。全く知らないのとでは会話が大きく異なります。
宇宙開発とか、参入する会社に興味があれば次の段落の文字を読めば「カメラ精密技術を活かす・・・」などと何となく何をしたがっているのかが見えてきます。
講師はこの様な説明をして下さったお陰で、「ちゃんと読めていない・・・・」といじけていた気持ちが楽ちんになったのもでした。
そうは言っても、寄る年波には勝てず、細かい文字を読み続けるのが苦しくなってきました💦
ましてや、株価のページはビッシリと細かい数字が並んでいて、投資をしている訳では無いので、そのページはいつもスルーです。
ただ、先日初めて気づいたのですが、その細かい数字の真ん中に「化学小説」という小文が載っていたのです。
『高純度ガス』
「高純度ガスの様にあなたが好きです」
「高純度ガスって何????」→告られた彼女はネットで『高純度ガス』について調べる・・・・。
「どこまでもピュアで混じりけなくあなたが好きと言う事です」
と何だか何を伝えたいのか解り難い小説なのですが、いつもと違う眺め方をしたからこそ見つけられた面白いネタです。
日頃、色々忙しい事を理由に、周囲の事をあまりきちんと眺めていない事が良く解りました。
『化学小説』をどうして株価を示すページのど真ん中にレイアウトしたのか?
何事にも狙いがあるはずです。
この謎が解ける日を密やかな楽しみにしたいと思っています。