3月17日(金曜日)
先日、一年に1回開催される、区内の災害救護体制について検討協議する会議に出席したところ、
いつもとは違う運びだった事に気づきました。
何と言っても参加者が、区長を筆頭に行政関係者・医師・歯科医師・薬剤師・柔道整復師・保健師・看護師・医薬品卸・警察・消防・自衛隊などなど、とても緊張感あふれる面々です。
この会に参加して5年。
3.11の翌年には、特に緊張感が溢れ発言も大変厳しかった事を覚えています。
会議というのは、進行役によりこうも変わるのか?と感じたのでした。
この数年、色々な事を議論して会議と会議の間の一年間に各機関で様々な防災に関する取り組みが行われていますが、それらの取り組みを災害発生時にどう生かせるか?と言う事が一番の関心となります。
いつもは、ヒソヒソ話をするのもはばかられるほどの空気ですが、今回は各組織の参加者に具体的な質問をなさる事で色々な意見を伺う事ができました。
その中で、介護事業者としてどんな協力体制が期待できるのか?障がい者の方々にベッドやマットレスなどを提供できるのか?というご質問を頂きました。
この会議で発言するのは初めてでしたが、日頃地域の方々と密着しているわたくしどもの活動をお伝えする良い機会を与えて下さったと感謝しています。
先の震災時にも、デイサービス先で待機して頂き、自宅に帰れない方はそのまま宿泊をして頂いた事、ご家族が迎えに来て下さる夜遅くまでお付き添いをした事、ヘルパーが避難所で共に過ごした事・・・・。多くの事実がありました。
全てをお伝えする事は時間的に困難でしたが、『避難所』をどうするか?と何年も議論していたところに、『デイサービス』という非常に身近な施設利用ができる事を多くの参加者が興味深く聞いて下さっていました。
理事の先生が様々なご質問にお答えになる中、『今、決めごとをしても実際の災害時にはそれぞれが正解の無い決断をしていかないとなりません』と仰ったのです。
人命優先、それもまずは自分の命からです。
それがあって初めて人様の支援に繋がります。
日頃の仕事に於いても、正解が何か解らないまま決断をしないといけない事があります。
その時に、何故その決断に至ったのか説明できる様な思考トレーニングをしていく事がとても大事だと思いました。
自分の判断だけが正しいとは思わずに、柔軟な思考を持つ。しかし自分だけで判断をしなければならない時には勇気を出して良かれと思う事に挑む。
その事ができれば多くの命が救われ、困難な事柄の解決に繋がる様な気が致します。