3月28日(火曜日)
忙しいとは、心を亡くすと書きます。
別に心を亡くすつもりはないのですが、如何せん『する事リスト』が増えてもなかなか整理がつかない毎日を送っている現状があります。
その中で、週末の大相撲の優勝決定戦を見ていたら、不覚にももらい泣きしてしまいました。
泣くと身体が浄化され、気分がスッキリするという説もありますが、何だが本当の様な気が致します。
忙しさと様々な緊張がもたらしていた気持ちの歪みが少し整う感じです。
大怪我をしながら、周囲は優勝なんてもっての外と思っていたところ、執念と技で見事に横綱になっての初優勝!!
君が代斉唱の時の我慢しても我慢できない泣き顔を思い出すだけで、ウルウルしてきます。
本当に辛かったでしょうし、痛かったでしょう。
でも、横綱の名に恥じない様な(テーピングをしていること自体申し訳ないとインタビューで答えていました)相撲をとる事に集中し、勝ち取った優勝です。
男泣き。いいではありませんか。涙も出るに決まっています。皆が感動するに決まっています。
感動・・・と言えば盲導犬の姿にもウルっと来てしまいました。
何が感動するって、横綱も盲導犬も自分の役目をキチッと果たしている姿があるからです。
地下鉄の駅で視覚障がい者の方が転落して亡くなった事故以来、構内アナウンスで声かけや、サポートについてのお願いを良く耳にする様になりました。
人混みが行きかう中でも上手に対向する人を避けて誘導します。
ホームでは電車の走る音は犬にとっては騒音以外の何物でもないでしょうが、ご主人の安全を守る為に、よそ見をせず淡々とお仕事をしています。
『イイ子イイ子』と頭を撫で、頸をワシワシとしたいくらいです。でもハーネスに括り付けられているポーチに『さわらないでください』と書いてあります。
ワンコは人に触られるのが大好きです。でも大事なお仕事中にそれをすると気が散ってご主人の身の安全が危うくなるのです。
電車に乗ったら、当分開かない方のドアに寄り添ってちゃんとお座りをしています。
座席が何人分も空いてたので、「お席が空いていますよ」とお声を掛けましたが、「大丈夫です」とずっとお立ちになって盲導犬に寄り添っていらっしゃいました。
盲導犬はお座りしていても周囲への目配りは確かなものです。
人や動物でも、一生懸命な姿は人の心を打つものです。