4月27日(木曜日)
『あっとほ〜む⭐︎たいむす』の遂行を終え、午後から薬局経営者の仲間たちとのお勉強会に出掛けて参りました。
いつも、10名以上集まる会ですが、今日は少し人数が少なく、自社の取り組みについて発表して下さったIさんの貴重なお話の後は、フリートークになり採用に関する事や、かかりつけ薬剤師についての議論がしばし続きました。
規模の大小はあれ、どこの薬局もうっすらと人数が減っている事を認識し、何がそうさせているのかを考えて見ました。
会が一段落した時に、「Kさんは店舗が忙しくて大変なんでしょうか?」と伺うと、意外な答えが返ってきました。
「売却したんだそうですよ」
初めは、複数ある店舗の一つを手放したのかと思ったのですが、そうではなかったのです。
いつも、ニコニコと温厚で理知的で、懇親会でお隣の席になると色々なお話をさせて頂いたものです。
昨年の改正時には、「厳しい時代になりました。もしかすると、一人辞めてもらわないと続かないかも知れません。」と神妙なお顔をされていました。
薬剤師なのに建築の勉強もされていて、狭い店舗を有効利用する為にご自身で設計をしてとても斬新な受付や屋根裏を利用した書庫の写真を見せて頂いた事を思い出しました。
店舗を一から作った者にしか分からないこだわりが有ります。
ましてやご自身で図面を引いたのですから、受け継いで頂く方々には大事に使って欲しいと他人のわたくしですら強く思います。
帰りの地下鉄の中で、Kさんの経営者としての無念さがどれだけのものだったか?と想像していたら、泣きそうになってしまいました。
事業を始める際なも決断力や、勇気がいりますが、撤退を決めるという止むに止まれぬ決断は一体どんな思いだったのでしょうか?
色々な事情があった上でのこの決断が、Kさんが思う最良の決断だったのでしょう。
感傷に浸る間も無く、今も一生懸命に頑張っておられる事と思いますが、明日は我が身です。
本当に気を引き締め、謙虚に、実直に、愚直に『経営』に携わらないといけません。