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片言でも想いがあれば

5月13日(日曜日)

人混みの中に行くと、外国人の旅行者、滞在者がいるのが当たり前になりました。

行き会う人々から聞こえて来る言葉が日本語では無い事にも慣れました。
数年前に外国人旅行者が『爆買い』を始めた頃は百貨店の混み合う売り場でスーツケースを開けて荷詰めをしている光景を何度か見て、驚いたものですが……💦

流石に爆買いは落ち着いたと言われていますが、レストラン、お寿司屋さん、その他お食事処には相変わらず外国人のお客様が多いのを感じます。

ある宝飾店の社員さんには中国語の社内検定があると伺いました。

老舗のお食事処では、オーダーを取る時、テーブルサービスの際に片言でも英語が話せないと仕事になりませんので、皆さんきちんと必要な会話をなさっています
今夜も、お食事が終わりお会計の時に「お会計」という日本語を何度も繰り返してもらい、復唱し、覚えようとして会話が弾んでいました。


旅先での美味しい食事の時間を楽しい想い出にして頂くためにも、一人一人の意識を高め、サービス業としてのお仕事を全うしている事が良く伝わってきます。

お客様に配慮が出来る方々は、スタッフ同士の声かけも素晴らしいです。

熱い物を移動させる時、「お鍋です」と言いながらバックヤードから出入りをします。

お客様がお帰りになる時には、会計の担当者にわかる様に「○○のお客様、お立ちでございます。お忘れ物はございません」とハリのある声が店内に響きます。

その声を受けたフロアマネージャーらしき人が今一度お席を確認して、「お忘れ物ございません」と繰り返します。

いわゆるダブルチェックです。

仕事から離れて皆さんがどっぷり仲が良いのかどうかは関係ありません。

お客様が主人公であるお店で、最大級のチームワークを発揮しているプロ集団だなと思わせる素敵なお店でした。

英語で「白菜と春雨のおかわり」を聞き取れなかったスタッフさんをフロアマネージャーがそっとフォローしていたのもカッコ良かったです。

言葉が流暢でなくても、相手の言わんとする事を聞き取ろうという懸命さがコミニュケーションの基本なのだと感じました。

そして、食事をしながらも、相変わらず自分の店舗の対応ぶりと重ねてしまう自分がいるのでした。

美味しいお肉を無意識で、ただただ美味しいと感動しながら頂く日はいつ頃やって来るのだろうかと思いつつ……。

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2017年05月14日 22:35に投稿されたエントリーのページです。

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