11月6日(月曜日)
この休みに引っ越し後に手付かずでいたpianoの調律に来て頂きました。
丸々2時間、一つ一つの音に集中なさるので、わたくしとしては、なるべく生活音を出さぬ様に気をつけて過ごす時間となりました。
訪問するお宅によっては、洗濯機や掃除機の音がする中でも仕事を完結させる為に、どんどん集中する力がつく様です。
耳が良くなると、沢山の音も拾う様になるので、自分が調整したい音がその中のどれかを見つけたら、他の音を手放す技術も習得出来る様になるのだとか。スゴイです!!
機械で一律に揃えてしまえば「調律師」と言う職業は無くなるのかと言うとそうではないそうです。
pianoは木の先にあるフェルトの塊で作ったハンマーで鉄の弦を叩いて音が出る様に作られています。
鍵盤の沈みと戻りのバランスも全て音に関係します。
1台づつ全ての楽器に特徴があるので調律の技術はワンパターンでは行かない様です。
弦の張りを調整するスパナの様な専門の工具があります。
この工具は日本製の物がとても優秀なのだそうです。日本人の技術は世界的だとか。
更に超微調整する為にフェルトにわずかな針を刺す技術もあると伺い、必殺仕置き人並みのテクニック‼️と感心いたしました。
針を刺しすぎたら元には戻せないので、相当熟練した人にしか行わせない調律の極みだそうです。
必要な音を探し、見つけたらその音に集中し、それ以外の音は手放す。
手放すタイミングを外すとまた本当に必要な音探しが大変で、見失うこともあるのだそうです。
この話を聞いて、その技を普段にも使える様になったらいいなぁと思いました。
不要な情報もすべてごちゃ混ぜになるので、何から手を付けたらいいのか分からなくなる。
頭の整理にはもってこいの技です。