12月10日(金曜日)
昨日出かけた会議の開催場所の近所で、菊の展示が行われていました。
毎年この時期になると、目を楽しませてくれる催しです。
大輪を色よく、形よく育てるには、土の管理をはじめ、気の遠くなるような準備と手入れが必要だという事を長年菊作りに携わっていた方にお話を伺ったことがあります。
そして、その奥様が『主人の作品です』と白い大きな菊をお持ち下さった10数年前の日のことを今でも覚えています。
直径20センチくらいのまん丸の菊は見事でした。
真夏には、苗が日焼けしないように日よけを作り、水やりを欠かせないので、旅行には行かれなかったそうです。
その菊作りの名人であったご主人様は、数年前に天国に旅立たれ、奥様とも久しくお目にかかっていませんが、この菊の展示を眺める度に温厚なお人柄であったその方々を思い出します。
生涯現役、リタイヤ後にはボランティア・・・と高齢者が活躍する社会を作る、元気高齢者が担えることを増やし、地域を活性化させる。
このような取り組み、思惑があるのですが、なかなか需要と供給のバランスが取れません。
また、どこまでがボランティアで、どこからお金が発生するのか?という微妙な問題は永遠に続きそうです。
地域で活動なさる自治会の皆様や、老人会の面々、それぞれがそれぞれの活動をなさっていることを伺うと本当に頭が下がります。
『お互い様』という心構えがあったとしても、継続し続けるという事はなかなかできない事です。
12月に『住民説明会』として医療・福祉の専門職が講演を行います。
いろいろな会議体に出席させて頂き、経験を重ねていても、未だに行政用語は理解しにくいと感じます。
介護事業者連絡会として、会長であるわたくしがその役をお引き受けしたのですが、どの言葉を使って、何をお伝えしようか?と資料作成に悩んでいます。
講演会で聞く側として、一番つまらないのが解らない言葉が飛び交って、話している人だけが意気揚々としてる状況です。
サービス提供者として、一番お客様と近距離にいる者として、少しでも聞きやすい言葉、理解しやすく、イメージが膨らむ内容にできれば良いと思いながら、バスの中でも、テレビを見ながらでも、ヒントを探している毎日です。
菊を見てかつてのご利用者様のお顔が浮かび、その生活を支える為に勉強を重ねていたご家族の姿を思い出し、その時に制度のお話、現実的なサービスご利用のお話、医療連携についての現実などなど、解って頂ける様に話をかみ砕きながら一生懸命に伝えていた頃の自分を思い出し、会場にお越し下さる方々に少しでも理解して頂ける様な時間に出来たらいいなアと思います。