11月17日(金曜日)
昨日の主任介護支援専門員の研修会にて学んだテーマが『ネットワーク』についてでした。
それは点と点をつないだ結びつきを言うものですが、その特性としていくつかの定義を改めて学びました。
『ネットワークの構造は柔軟性や開放性を持つが、逆説的には、課題によってはネットワークが不安定で伸縮の激しい、結果として役に立たないもので終わる場合や責任の分散、もたれあいに終わるっ倍もある』という一文を読み、必ずしもネットワークを作れば良いという事ではないと思いました。
確かに、責任の所在を明確にするには、完全なる組織にしていかないとできないはずです。
持っているネットワークが期待通りに機能し続けられると思い込んでいると、痛い目に合うという事です。
あの人は、ネットワークが広いから・・・・と思って頼ろうとしたとしても、点と点をつなぐ線が以外に細く、もろいものであれば期待外れになります。
頼れる様で、どこまで深追いできるのか悩むポイントです。
しかし、『ネットワークは相互作用的で発展的なもの。複数の行為者が存在するときに限って生ずることができる特性(創発特性)がある』とも言われ、地域ケアシステムではこの特性に注目し、機能させていく事が求められるのだとか。
普段、何気なく使っている言葉ですが、学術的に表現すると、とんでもなく難しい表現になるものです。
点と点で思い出したことがあります。
わたくしが中学生のころだったでしょうか?
数学が好きで得意だった兄は、本屋さんで『点と線』というタイトルの本に興味を示し即購入。
読み始めたら、何と推理小説だったというオチ・・・・。
松本清張様をよく知らなかった訳です。
さて、ネットワークの話も戻ると、その作り方のポイントで一番目に上がっていた事が『目的意識と目標の明確化』でした。
何を手がけるにしても、その目的は・目標は?そのことをお互いに理解して進めないと始まりません。
そして、間を抜かし5番目に記されていたことが『構成員への呼びかけを狭めない』でした。
自分の価値観や、好き嫌いを度外視して、多様な構成員を集め、点と点を結ぶ線を広く太くしていく事が大事だという事です。
これは、日頃の仕事の進め方にも通じます。
介護支援専門員は利用者様の代弁者としての役割や様々な調整業務がありますが、主任という二文字が前につくと、マネージメントができることが求められます。
江東区のその職に就いている方々が、わたくしを含めさらにマネージメントを勉強し、その能力を高めていく事は非常に重要な責任でもある事を痛感した一日でした。