1月15日(月曜日)
先日、企業の取り組みを紹介する番組に以前勉強会でご一緒していた社長さんが出演されていました。
名古屋の巨大デイサービスを運営と一つ一つのアクティビティにどんな効果があるのかを分かりやすく紹介されていました。
わたくしが社長になりたての頃、介護事業者の経営研究会に所属し、とにかくがむしゃらに勉強をし、良いと思ったことはすぐに真似をし、自分で浮かんだアイデアは皆さんに分かち合い、お互いの会社が発展することを目的に、全国から集まった方々と喧々諤々、貴重な時間を共に過ごした方々の中のお一人です。
当時年商10億円を作っていた際に『社長を降りようと思う事があったけど、今日古谷さんと会ったら元気を貰ったので、また頑張ってやろうと思った』と懇親会で仰っておられました。
『そうか、T社長の10億円を作るモチベーションは私か・・・・!?』と意味不明な事を言いながら一年間の締めくくりをした事を懐かしく思い出します。
その数年前に年間大賞をわたくしが受賞した際にも、新米社長の踏ん張りをニコニコしたなお顔と、暖かい言葉で、励まして下さったのもT社長さんでした。
今年の年賀状にTV出演する旨が書かれていましたので、楽しみにしていました。
巨大デイサービスを開設して間もなくの頃、『視察団』の一員として研究会の皆様と名古屋に出向き、温泉施設、カジノのお部屋、パン作りのお部屋、回廊になっている廊下を歩き、見学をさせて頂きました。
広いフロアには手すりの付け様がありません。
当時その事を質問すると、『だから自分で気を付ける様になるんです』と仰っていたと通り、TVの中でのお話も自立促進に向けた取り組みが成功している場面が沢山流れました。
画一的な思考では実現しなかった事に取り組み、働く人、利用する人、その家族・・・皆さんにとって良い事業をお続けになっている姿を拝見し、今の自分にできることは何か?と考えさせられました。
TVでは紹介しきれない、沢山のご苦労があったことでしょう。
何度も悔しい思いをなさったと伺っています。
今では色々な施設で『施設内通過』を発行し、その額によって楽しいサービスが受けられるという仕組みは珍しくなくなりましたが、先般の番組では、リハビリやお手伝いに参加し、沢山の通貨が溜まって実現できたことが『お墓参り』だったのです。
高齢者が一人でお墓参りする事は年々困難になってきます。
気持ちが萎えるのと、足腰が立たなくなるのが並行して襲ってくるからです。
でも、リハビリに励み、高台のお墓まで歩ける体力をつけ、そのご褒美でお墓までの送迎と付き添いをして貰えた利用者さんの目には涙があふれていました。
制度は有難いものですが、それに固執せず人様に喜んで頂く行いをする事。
本当にしたい事はこういう事・・・・。番組の終了と共に出た答えでした。