1月19日(金曜日)
地域包括ケアシステムについて様々なところで議論が行われています。
今週開催された、高齢者保健福祉計画の進捗会議で進行の先生から「行政が仕組みを作ったり何かを仕掛けたりするのもいいんだけど、そろそろ都民、住民の人達が参加出来る、参加していいんだと思って出て来てくれないと始まらないんじゃ無いかな」と仰いました。
サービスを受ける側から、自分達で出来る支えの仕組み、仕掛けを作って行こうと言うのがどの街に於いても課題となっています。
すると、ある委員の方が一人暮らしの高齢者の実態を把握する為の一案として、フリーマーケットをやってみようという計画が立ったそうです。
高齢者のお宅を一件づつ訪問し、不用品の回収に協力して頂きながらコミュニケーションを図る、可能ならその場で値付けを行うという活動を行う様です。
使わない物が幾らかにでもなるというのは、誰にとっても嫌な情報ではありません。
フリーマーケットはそんな心理をついた上手な方法だと感心して伺っていました。
一方、包括ケアシステムにおけるそれぞれの役割がどの様な事なのか?全く関心が無い方々と連携をとる難しさを経験いたしました。
一人の患者として複数の医療機関を受診する事は珍しい事ではありません。
その医療情報、服薬・残薬の確認を誰が誰に伝えるべきなのか?
とっくに答えは示されているのですが、現実はなかなか上手くいきません。
医療に関して責任を持つのは医師を筆頭にそれぞれの医療関係者ですが、根本的には自分自身が自分の医療に関してもっと積極的に関わらないといけません。
ただ、どこかの時点で誰かの支援を受けざるを得なくなった場合に、それらを繋いでいくのは誰なのかを、もっともっと総合理解して進めていかないと医療連携は机上の空論になります。
会議の場では、先の先を見据えた話をしていますが、現実は本当にかけ離れている事を実感します。
そのギャップをどうすり合わせていくのかは、一人一人の意識の持ち方、行動の示し方しかないと思います。
一つの方法で上手くいく事は難しい事ですが、色々な考え、色々な生き方をしてきた方々に分かって頂ける様にするにはどうすればいいのか?
工夫を重ねていく以外にありません。