大先輩に学ぶ
2月1日(木曜日)
平成30年の一ヵ月が終了。
いつもいつも毎日が早い!と感じながら過ごしているものの、どうもこの頃は一週間が長い様な気がするのです。
火曜日なのに、社員に『今日って何曜日?エッ!!まだ火曜日?』などと問いかける事があり、もしかすると良からぬ『気の病』に陥っているのか?と一瞬落ち込むことがあります。
そうは言っても、仕事は次から次と湧いてきます。
湧く・・・という表現にしたのは、今まで気づかなかった仕事が浮き彫りになって来た、それに関わる事になって来たという事なのです。
沈んでいるもの、埋もれていた事を浮き彫りにするには、手を入れてかき混ぜたり、火にかけて沸騰させないと浮上してこないものです。
それが古い物であれば、どこかにへばりついて少し手で混ぜたくらいではビクともしない状態になっているとすると、とても恐ろしい事だと思います。
何年かぶりに佐藤愛子さんのエッセイを読んで、慰められています。
20代の頃から辛口エッセイが大好きで、こんなあっぱれな大人になりたいと思っていたものでした。
≪ 「最近耳が遠くなりまして・・・・」とあらかじめ断りを言っているのに、平気で小声で話を続ける人がいて、「あの人はダメ!出世しない!」と決めつけて憂さを晴らしている・・・≫
この一文を読んで、思わず吹き出してしまったのは、わたくしも似たり寄ったりの憂さ晴らしをするからです。
デパートのトイレの流し方が解らず、非常ベルの紐を引っ張って大騒ぎになったネタに共感するのは、操作方法が複雑で使える機能が活かせていない事を多く体験しているからだと思います。
愛子先生の憤懣やるかたない思いの背景に『そうそう!!』と感じる事が沢山あります。
疑問を持つ事、怒りを覚える事、そんな事があって感謝の気持ちも倍持てる。
90歳を超えても、『新たにエッセイを書く機会があったお陰で脳の錆落としができて良かった』との後書きを読んで勇気づけられました。
愛子先生流に言えば『けしからん!』事が沢山ありますが、それがあるお陰で、ボヤーっとしないで済んでいるのだと思えば、それはそれで有難い事なのかも知れません。