3月14日(水曜日)
ロボットが接客を行う時代になりました。
やる気のない人、言葉や態度が乱暴な人に対応されるよりは相当幸せな事なのかも知れないと感じます。
昨夜、SF小説に描かれていたことが現実になっているというお話をする機会がありました。
4〜50年前に星新一さんの作品の中に描かれているロボットは今の世で現実の物になっているものが沢山あります。
スナックのお客に相槌を打ち続ける美人ロボットや、朝目覚めるとカーテンが自動的に開くとか、声の認証で色々な事が指示通りに動くなどなど。
大人になっても何度か文庫本を買いなおしたほど、何時読んでも、何回読んでも新鮮でドキドキし、少しブラックなオチに参ってしまいます。
さて、ロボットと共に街の開発にも目覚しいものがあります。
久しぶりに渋谷に出向きましたが、一部は既に近未来的な造りになっていて、この先はどこに繋がるのだろうと標識を見失わない様に銀座線の乗り場を目指しました。
もうそろそろエレベーターなんかで行けちゃうかも⁉︎と期待して行った先には急階段が立ちはだかっていました。
ヘルメットを被ったお兄さんに銀座線まで楽にたどり着ける道筋を聞いてみましたが、広い構内の事を全て把握している訳ではありません。
「この階段を登ればすぐなんですけど、階段がムリって事スカ?」と労わる様な表情でした。
この階段さえ登ればすぐなら、行くしか無い!と決心して進みました。
しかし、それは違っていたのです。
違っていましたが、案内のお兄さんを恨む事はいたしません。
巷ではキツく厳しい人と評されている様ですが、アルバイトのお兄さん、お姉さんには寛容です。
繰り返しますが、ヘルメットのお兄さんも渋谷駅の隅から隅まで知っている訳では無いのです。自分の持ち場の安全確認だけ忠実に勤めていればいいのです。
楽をしようとした自分がいけなかった。
結局大回りをして、昔見たままの古びて急勾配の階段を上がってやっと銀座線に乗り込む事が出来ました。
銀座線乗り場は進化とは程遠く、渋谷駅という巨大な塊に飲み込まれて出口を見失ってしまう恐怖感を今夜も体験してしまったのでした。