3月16日(金曜日)
月に一度の全体ミーティングの日。
今日のテーマは、成功者のエピソードから学ぶとして、松下幸之助さんの丁稚奉公時代にあったエピソードを引用させて頂きました。
用心しないといけないのは、例えの話自体の理解が出来ているかどうかの確認です。
今日の用心ポイントは『丁稚奉公』
もしかして・・・・・?と『知らない人???』と問いかけたら数人いました。
確認して良かったです。
TVドラマのおしんも例えにならない時代になりました。
まず、その説明をし、時代背景を想像してもらった上で、なぜこんなことが起こったのか?という投げかけをしました。
出入りのお客様に煙草の買い出しを頼まれているうちに、買い置きを思いつき、言われたら直ぐに出せる様にしていた事。
煙草屋は20箱買うと1箱おまけしてくれる様になり、その分は幸之助さんの儲けになった事。
9歳や10歳でそのスキームを思いつき実践した事に驚きを隠せませんが、その方法は長続きしなかった事。
理由は、丁稚仲間のやっかみ、ねたみだったという事。
ねたまれた事で、『利益の還元』『近江商人の三方よし』の心意気に気づき、その精神が会社を興した後もずっと引き継がれているとの事。
このエピソードをMTGの題材にしようとし、資料を作りながら『どうして自分で知恵を絞り稼げる工夫をして設けたのに、何もしない丁稚仲間に分けないといけないのだろう?』と料簡の狭い気持ちが湧いてきました。
これは今の世にも通じる事です。
仕事が早くてどんどん進む人
何をやってもドジを繰り返し、時間だけ過ごす人
お給料は定額制ならそれほど変化は有りません。
定食メニューを頼んだ人に、のサイドメニューを進め続け、いつも売り上げが良い人。
言われたメニューだけ取り次ぐ人。
売上は合算され、給与は同じ。
これでモチベーションが続くのでしょうか?
本当は、この辺りを社員ととことん議論したいところですが今日は前半戦という事にし、次月に持ち越すことにしました。
三方よしとは当事者だけが良い思いをするだけではなく、利益を世間様にも還元される事が基本です。
丁稚仲間は幸之助さんにとって還元の対象だった事に気づいたのが素晴らしいです。
さて、エピソードのところどころ立ち止まって、『どう感じたか?』を書き出してもらいました。
漏れてくる声からはかなり現実的な声も上がりました。
『今の世の中なら煙草の銘柄が多くて、買い置きなんかできない』
確かに、コンビニの後ろにある在庫数は凄いですものね。
そうそう・・・・煙草の買い置きで思い出したことがありました。
昔、父は安い煙草を吸っていました。
それを幾つか買い置きしていたのですが、水洗トイレが無かった時代、汲み取り屋さんがトイレの後処理をしてくれていたものです。
誰もしたくないであろうそのキツイお仕事を済ませた職人さん?に母が『ご苦労様。安物だけど、一服して』と言って買い置きの煙草を差し伸べていました。
『奥さんいつも悪いね』などと少しの会話をして車が去っていきました。
子供心に、その車が来るのは嫌で嫌でたまりませんでした。だってすごく臭いですから・・・・。
でも、母なりの気遣いを垣間見た時には、ホンの少し嬉しい様な気もしていました。
今後もしこの昔話を語る時があったとしたら、多分『汲み取り屋さん』の説明から始めないとならないでしょう。