3月19日(月曜日)
友人のお父様がペインクリニックの帰り、ひと休憩しようとベンチで読書をしているうちに気を失い、通りがかりの方が救急車を呼んで下さり、大事に至らなかったという話を聞きました。
今年の初めには、社員のお母さまが道で転倒した際に、同様に通りがかりのご婦人が救急車の手配をして下さり、携帯から家族への連絡もして下さったとか。
また、友人の同僚のお子さんが骨折して動けなくなっているのを自転車ごと、近所のクリニックまで運んで下さり、家族が到着した時には姿が無かったとの事。
別の友人は、踏切の中で倒れて動けない高齢者を抱き起そうとして、自分の力ではどうにもならないと分かり、他に協力してくれる人を大きな声で求めたそうです。
人と人の関わりが薄くなっていると言われている昨今ですが、この様な話を伺うと、有難い行動をして下さる方々が沢山いらっしゃるのだと、他人事ながら嬉しくなります。
先週、グループホームや小規模多機能の施設を運営なさっている『福祉のプロ』のお話を伺う機会がありました。
職員の方々だけではなかなか手が回らない事もあるらしいのですが、施設の表にお知らせの用紙を貼ろうとしていたら、近隣の方らしき男性が『掲示板作ってあげるよ』と言って本当に作って下さり、材料費をお支払いしようとしたら、それもいらないと言われたそうです。
せめて、お所とお名前を・・・・と聞き出そうとしたところ『名乗るほどの者じゃないよ』とかっこ良く去って行かれたそうな。
地域包括ケアシステムに必要な資源を開発せよ!!!
こんな御触れが耳にタコですが、実は十分にあるんですね。
ところが、活躍のしどころ、タイミングや量が分かりにくいのです。
もっと自然に困っている事、手伝って欲しい事を世の中に伝え、受けた側は『こんな程度なら出来る』という情報も小出しで良いから伝えてみる。
こんな小さな事の積み重ねで、悩んでいた事の少しは解決できるかも知れないのだと感じたのでした。