5月9日(水曜日)
今年の医療・介護保険同時改正の影響の為か、薬剤師の応募に関する電話が増えました。
転職の理由を聞くと、一般的な理由として通勤時間の短縮で住まいと近いところを希望するほか、M&Aによる店舗売却や統一、経営方針の変更による事業所都合による離職も少なくありません。
調剤報酬、薬価の低下などの外的リスクは大よそどの薬局でも同じであり、そこを何とか乗り切るための施策を講じるのが経営者のの役目です。
ただし、いくら戦略を考えても動くのは人です。
人の気持ち共々に同じ方向を見つめ、できるだけ揃った仕事を提供する為には、採用に無理をしない事だと痛感しています。
人員が不足すると、応募者にベールがかかった様に見えてきます。
そこが危ないのです。
この思いは経営者や、人材採用の担当者なら良く理解\して頂けると思います。
『どうしてあんな人を採用したんですか?』と後で現場の者に叱られる事もありました。
また、辞めると申し出ても誰からも引き留められないパターンも沢山ありました。
それは、その様な働き方や人との関わり方を持ったその人が出した結果、答えですので、仕方がないと思います。
出来れば、入社して下さった方には長く、気持ちよく仕事に専念して頂きたいと思います。
転職サイトに入力すれば直ぐに転職先が見つかる。
欲しい報酬を好きなだけ提示しても、それを承知する会社があった。(今もあるでしょうが・・・)
ただ、もうそろそろ、本当の意味でお互いにとっての転職がHappyである為にはもっとシビアになっても良さそうな気がしています。
国が示す指針に沿った勉強を続ける。
変化に対応する順応力。素直さ。
計数的な仕事は数年後にはAIがやってくれるでしょう。
無機質な対応を取る人間よりも、愛嬌のあるAIが出迎えてくれれば、人に対しての期待を持たずに済み、無駄な不愉快を味合わせる事もなくなります。
先日も、わたくしの尊敬する医師が同様の事を仰っておられました。
『医者も医療の知識とか、情報を流すだけなら患者から置いてかれます。フツウの話が出来ないとダメなんです』
特に地域に根差した、かかりつけ医に求められる事は無限です。本当に頭が下がります。
だとしたら、調剤薬局は何をしていくのが正しいのか?
医福連携を言葉だけでなく、実践するにはどうしたら良いのか?
ヒロ薬品の一人一人が自分の中に答えを持って、『ここで働きたい』と思う人を増やしていく以外に存続の道はないと思います。