5月29日(火曜日)
新居に引っ越して、一つ残念だったことが晴海の花火大会の開催が終了していた事です。
方向的に丁度ベランダから眺められると楽しみにしていたのですが・・・。
先日、風通しに開けておいたベランダから、ゴロゴロとした地響きの様な、雷の様な音が続いたので雨でも降るのかと思っていたら、お台場でド派手な花火大会が開催されていたのです。
澄み渡った夜空に大きく花が咲き、とても綺麗でした。
後で調べると、最低でも8,000円、良いお席だと50,000円もするのに即完売だったとか。
流石に音楽とのコラボは体感できませんが、期待していなかっただけに静かにビールを飲みながらの花火観賞はワクワクいたしました。
昔むかし大昔、晴海の花火大会には、救急対応の助手として一度だけ参加したことがありました。
開催者側のテントの中で、ケガをした方、お加減の悪い方などの簡単なケアです。
花火が上がり始めると、ほとんど用が無く、存分に眺められた記憶があります。
その時に、一緒に救急班にいらっしゃった先生が「花火って儚いのが好きじゃないのよ」とつぶやきました。
少し前にご主人さまを亡くした為か、花火が散る様が切ないと仰っていました。
今でも、美しい大輪の花火を見るとその時の先生の声が蘇ります。
厳しい先生でしたが、仕事に対する責任感や、何よりも患者様の事を気遣う姿は、今のわたくしの仕事に大きな影響を与えて下さったと思っています。
人が亡くなると、何かきっかけが無いと思い出さなくなります。
3回忌や7回忌など年数によって法事を執り行うのも、故人を思い出す機会にする為と聞いた事があります。
肉親、親戚でなければ、それに代わって何かエピソードがあると懐かしく思い出せるものです。
花火には他にも色々な思い出がありますが、亡き恩師を思い出せることはわたくしにとってとても嬉しい事です。
来年は、気の合う友人たちと眺められたいいなアと思います。そして新たに楽しい思い出が作れればそれはそれでまた、嬉しいエピソードになります。