7月10日(火曜日)
連日報道される豪雨被害の実態。
給水場に並ぶ事4時間、「やっときれいなお水を確保できた」と仰るご婦人のお顔は疲労感と共に安心感が現れていました。
このニュースを見て以来、水道の蛇口の調整をマメにする様になりました。
当たり前の様に、寝汗をかかないようにクーラー調整をし、目覚めたら清潔なトイレで用を済ませ、綺麗な水を流しながら歯を磨き、顔を洗っています。
自分のところで多少の節約をしたところで、被害地にお水が届く訳ではありませんが、あまりに無造作に生活している事がやましい気持ちになります。
そして、大切な家族を救う事が出来なかった、大好きな母でした・・・と悔やむご遺族のお話を伺うと場面は違っていても我が母を亡くした時の事を思い出し、悲しくて、可哀そうで、涙が出てきます。
ニュースの度にそうなるので、我慢しようとすると頭が痛くなってきます。
30代始めの頃に、薬局にお孫さんを連れてお越しになっていたお祖母様が『この頃の怖いニュースを見聞きすると悲しくてどうにかなってしまいそう』と仰っていたのですが、まだまだ若く、何事に対する経験も人を慮る配慮も足りなかったわたくしは、『そんなに悲しい気持ちになるのはどうしただろう?』と不思議に感じたものでした。
人並みに歳を重ね、人並みに色々な出来事と直面して来た今となると、人様の傷みを少しだけ分かりそうな気がしています。
ただ、避難所での過酷な生活や、水を求めて4時間並ぶという事は到底考えられません。
到底考えられない事を沢山の方々が体験している。
この事実を忘れずに、この地で出来る事、誰かのお役に立てる事を一つづつしていこうと思います。