7月11日(水曜日)
今週から社員面談が開始しました。
3か月に一度行う仕組みにして今回で1年。一周しました。
短い時間ですが、わたくしにとってこの時間は何にも代えられない程大事な時間です。
一人一人の仕事に対する想いや、大切にしている事を聴ける良い時間です。
ヒロ薬品で働いて下さる方々で再年長者は77歳です。
70代で大活躍して下さっている方が何人もいらっしゃいます。
総理大臣からのお達しが無くても、自らの意思で十分に活躍されている方々です。
その方々とお話すると、「仕事は大変だが面白い」とお答えになります。
どこが思い白いのかをお尋ねすると、「人様が元気になるお手伝いが出来る事、自分のしている事が喜ばれる事」と仰います。
そして、「もっとお客様の笑顔が見たい、その為には日々勉強しなければいけない」
とも仰います。
勉強の方法は?と更に問いかけると「ラジオや新聞で時世や流行りを聴く事。良いと聞いた本は読んでみようと思う」「時間があれば研修会に参加して自分流を正していこうと思う」などなど、本当に頭が下がる思いで、その言葉を聞かせて頂いています。
「お客様とのコミュニケーションにお役立て下さい」とわたくしの書棚にあった本の中から何冊かお渡ししました。
本は棚で眠っているより、何人もの人に読んでもらう方が嬉しいに決まっています。
差し出した本を大事にバッグに収めるしぐさが何とも謙虚で嬉しくなりました。
さて、70歳台の方々は非常勤でご自身のペースで働いて下さるのですが、長い方で15年以上続けて下さっています。
常勤で数年勤務している社員より、会社の変化を肌で感じ取って下さっているのもこの方々です。
社員面談の対象になっていない方々には、お目に係ると何という事の無い話を一言二言交わす様に心がけていますが、ふとした一言で、その方の心情が読み取れる事があります。
自分の主張ばかりを通そうとする前に、非常勤でありながらプロとしての意気込みを感じさせて下さいます。
何よりもお仕事をやり続けて下さっている事は尊敬の念に堪えません。
『本当に大切なものは、目には見えないんだよ』
これは大人の童話と言われている『星の王子様』の中に出てくる名言です。
昨今の仕事場では、とにもかくにも「見える化」を進化させようとしています。うちも同じです。
業務は見える化が必須ですが、一人の人間としては、見えない所にある大切なものを感じ取れる人でありたいと思いますし、ヒロ薬品の社員にはそうあって欲しいと願います。