8月20日(月曜日)
5年前に『仕事を良好(向上)にする具体策を100個』書いて提出するように求めた事があった様です。
あった様ですと言うのは、当事者には大変申し訳ないのですが、思い出せないのです。
100個というのは無茶ぶりです。それを覚えていないのは無責任極まりないのですが、社長になって5年くらいの頃。
その時は部下への指導にも勢いがあったという事でしょう。
先日、その100の答えを示した用紙を見る機会に恵まれました。
正直ビックリでした!!
その当時は自分でも毎日毎日とにかく色々な事を学び、学んだ先から放出しの繰り返しだったと思います。
自分でも似たような絞り出しをしていたと思います。
当人は『こういう指導をして下さったお陰で、鍛えて頂きました』と笑っていました。
自分で課題を与えていながら、良く正直に100個の具体策を書き出したものだと、本当に感心しました。
5年前にどれだけの時間を掛けたかは解りませんが、とにかく自分の頭で考え、100個を絞り出した事は何よりも自分の財産になっている事だけは確かです。
人のパクリや、ネットでコピペをすれば済みますが、それでも100個を導き出すのは容易ではありません。
上司からの指摘を素直に自分の心に問いかけ、自分で是非を考え、この会社に相応しいあるべき姿をイメージし、それを言語化し、何かに迷った時に戻れる源を作った事になります。
100個の具体策の中に『迷ったら、会社の理念に戻る』と記されていました。
お客様に難儀な事を求められ、判断に迷った際に『社長だったらどうするだろう?』と考えて出した答えなら、少し困った事でもフォローするから・・・。と常々身近にいる人達には話しています。
まさにその事を示しています。
何の為に
誰の為に
それは喜ばれる事なのか
損得を目先で考えない
お客様の為に必要だと思ってした事であれば、責任は社長が取ります。
これまでの間に、自分の都合が先に立ち、面倒だとか、制度上の規制を理由にしたり、直ぐにお金にならない事と勝手に判断して多くのお客様に不愉快で不自由な回答をした事も沢山ありました。
その言い訳を聞いていると、本当に悲しくなります。
お客様の困りごとを解決する為にあるお仕事にも関わらず、自分の都合を優先する。
これはわたくしが最も善としない事です。
100の宿題を与えた人には、当時それなりの課題があったのでしょう。
しかし、今となってはそれが自らの指南書になっているのです。
思考はトレーニングによって柔軟になる事は教育論でも言われていますが、ある程度考えが固まっている大人に対しての効果は疑問視する人が多いです。
また、ある意味強制力を持って臨まないと成果も出しにくいのは事実です。
100の宿題も今だったら言い出せなかったと思います。
無茶を言えた5年前。
それに応えてくれた人と共に働く事ができるのは、大変な喜びです。