8月7日(火曜日)
日曜日の朝、夏の高校野球の開会式を楽しみにTVの前に陣取りました。
今年は記念すべき100回記念の大会でもあり、数日前から各局で高校野球の魅力について特別番組を放送していました。
兄二人が実際に高校野球で汗を流していた事を懐かしく思い出しながら、若き球児たちが繰り広げる感動的なエピソードでウルウルしっぱなしでした。
甲子園の主人公は何と言っても地方大会で勝ち続けてきた各高校のメンバー達ですが、入場行進を支える女子高生、行進曲を演奏するブラスバンドの皆さん、進行アナウンスを担う素敵な声の男子と女子は放送コンテストなどで優秀な成績を収めた実績の持ち主。
本当に落ち着いていて、堂々とした気持ちの良い進行でした。
観客席にいる応援団の皆さん達も一緒になって大会を盛り上げます。
この『一緒になって・・・』というのに弱いのです。
レギュラー9人の他、ベンチ入りできるのは本当に極わずかなメンバーですが、その陰には何十人(強豪校では100人を超すのが常識だとか)もの部員が一生懸命に練習に練習を重ねて掴んだ甲子園の晴れ舞台。
どんなに天才でも、チームで行うゲームには協力という思いやりや努力が必要になってきます。
中学を卒業して間もない子供が大人の世界に近づきながら人と協力する事を学ぶ。
人に力を貸してもらう有難さを知る。
『感謝』する気持ちが育まれる。
一人では何もできない事を学ぶ。
野球というスポーツを通して多くの学びを得て来た人達はその先も人を敬い、人に頼られ、人を信じて大成してくれると願いたくなります。
マウンドに立つピッチャーはボールを受け止めてくれるキャッチャーを信じています。
もし打たれても、必死にボールを追いかけてくれる仲間がいる事を力にして自分で出来る限りの事をします。
ピッチャーを楽ししてあげようと、打者は一つでも多く塁に出ようとします。
どの場面を見ても、自分の事しか考えていない人はいません。
スポーツの世界でも、指導者の在り方が取りざたされていますが、厳しい事を他人に言ってもらえる機会は本当に少なくなっています。
どこまでが指導で、どこからがハラスメントなのかは解りませんが、受け手に何らかの気づきがあったのであれば、それは教えとなり、ハラスメント騒ぎは余計なお世話になります。
指導者が『自利』や『エゴ』で行っているのであれば論外ですが、『この子の成長の為に」という本物の親心で伝えようとしていれば、必ずや届くでのでは無いかと思っています。
年初は駅伝で感動し、真夏には高校野球で胸を熱くする。
若い人達の頑張る姿は、ともすると弱気になる自分に元気を与えてくれます。