8月17日(金曜日)
6月末に働き方改革に関する法案が通った事で、色々なところから『勉強せよ』とセミナーのお誘いが来ています。
法律の理解を正しくし、それを会社の運用に活かさなければ何にもなりません。
今日の全体MTGでは、就業規則について、労働契約について話をしました。
秩序を保つ事の意味。
それぞれがそれぞれの考えや行動を起こすと組織として成り立たない事。
今更・・・・の話ですが、何となく分かっている様で、実はほぼ理解されていないのも事実です。
多様な働き方があったとしても、まずは基本の形がどうなのか?と言う事を理解しないと始まりません。
会社に勤めれば自分の給料が保証されると思っている人が多いのですが、自分の給料はどうやって生み出されるのかを知っている人、知らない人、関心のない人では働き方に大きな差が出てくることは明白です。
自利の人は自分の利益だけに重きを置きます。
利己主義の人は、それ以上に人の犠牲を伴っても我道を通します。
本当の意味で自分を大切にする事を知っている人、自分の成長に興味のある人は周囲の人への関心もあり、人助けも快く引き受ける傾向にあります。
働き方改革の中身を見ていると、残業時間の軽減・同一労働同一賃金・有給休暇の取得など条件的な事が前面に押し出され、労働者の立場にたったものの様に捉えられます。
労働者の権利を守るのは大事な事です。
しかし、『権利』と同等に労働の提供という『義務』についてはあまり論じられていない様に感じます。
この思いは、経営者だけでなく、管理職の立場になった人には共感して頂けるのではないでしょうか。
改革は大事です。
が・・・・・。
その前に自らが提供すべき事を明白にし、改革に相応しい部分を見直していく事。
少し俯瞰して自分たちの業務を見直す習慣を持つ事。
その中で工夫できる事を見つけていく。
そんな事が実は大事なのではないかと思います。