8月31日(金曜日)
pianoのお仲間が声楽の勉強も始めました。
歌を歌う際にはpianoの伴奏がつきものです。
声楽の先生が誰しもpianoが上手な訳ではありません。
また、ご自身の演奏と伴奏では目的が異なりますし、技術もそれなりの力量を求められます。
友人が数か月前に初めて声楽で舞台に立った時にはとても緊張した声だというのが良く分かりました。
指導者の伴奏のミスもあった様です。(舞台にミスはつきものですが・・・・)
その後も練習をを重ねコンクールに出場する為に、伴奏をプロにお願いしたところ、全く手応えが違うというのです。
息の吸い方、間の取り方、発音の仕方・・・・。
歌を歌う側と一緒に伴奏者も呼吸を合わせるのですが、これがとてもシックリなのだとか。
今年のサントリーホールでのコンサートで、バイオリンで初舞台に立った中学生の演奏がありました。素人のバイオリン演奏はなかなか難しいものがあります。
でもバイオリンが大好きで練習量は相当なものだった様です。その練習の10%でも学校の勉強に向けて欲しかったと親御さんから言われていた様でしたが、それは見事な演奏でした。
ただ、残念だったことが、伴奏のpianoがバイオリンを超えて主張していた事です。
この違和感は参加者のほとんどの人が感じていた様です。
バイオリンの伴奏の時にはグランドpianoの蓋は閉めておき、あまり響かせない様にするのが通常の在り方なのですが、その時の伴奏者は半分開けて演奏していました。
中学生のデビュー演奏会であれば、その人を主役してあげられるサポートが求められるのに、伴奏者が主役になっていたのです。
指導者によって体験の善し悪しが決まってしまうのです。
『わたしが!私が!』と主張して誰が主役なのかがわからない演奏になったのは残念な事でした。
わたくしどもの仕事に於いても、主役は誰なのか?と言う事をすっかり忘れて、自分達の都合で物事を進める事があります。
言った、言わない。
聞いた、聞かない。
数が足りない、合っている。
お客様と認識が異なる事はいくらでもあります。
説明不足であったり、双方に思い込んでいたり・・・・。
仕事としては正しい事を提供しても、のちにすれ違いが起きた時にどう対応するか?
今日は、その件がMTGの議題になっていました。
その時に『クッション言葉』を知らない人が何人もいた事を知りました。
『クッション言葉』という言葉を知らなくても、上手に会話が出来ている人もいます。
『クッション言葉』を使う意図が理解されていればこだわる事は無いのですが、どの様な言葉がクッション役になるのかを宿題にしました。
一人3つ。
どの様な言葉がどんな時に使われるのかを知る事で、お客様や関係者の方々に対して感じの良いやり取りが出来る事を体感して欲しいと思っての事です。
お客様の真意をくみ取り、その思いにお応えしてこそ、お客様の立場に立ったお仕事が出来るという事になります。