上手くいく為の基本
9月4日(火曜日)
9月に入り、台風の影響が続く毎日です。
今回の台風は、とんでもない強い風で、被害も大きい様です。
直撃を受けている地方の方々にはご不便で、不安な事だらけだとお察しいたします。
江東区は海が近く、川に囲まれているものの、大昔の水害を教訓に水対策をしっかりした街作りがされた為、現在はそれほど困る事態に遭遇しないので、有難い限りですが、風だけは防げません。
地下鉄も運休し、駅前は帰宅する方々であふれていました。
自然には太刀打ち出来ませんが、目の前のするべき事は何一つ変わりませんので、粛々とするべき事に励む以外にありません。
良い事、嬉しい事、ご迷惑をお掛けする事、困った事・・・・社内で様々な事が起こるのは、表面的には色々な要因があるにしても、なぜ?なぜ?を繰り返しながら掘り進んでみると、全て社長であるわたくしの至らなさに繋ります。
良い結果を作ってくれる人がどんな行動をとっているかと気にすると、自己満足ではなく、お客様、関係者、同僚と相手の気持ちを汲んだ仕事の結果だとわかります。
嬉しい事も同じです。
会社が目指している事を実践し、お互いが協力し合い、人の力になれる事を善しとする。
これらの行いを簡単に出来る人はなかなか居ません。
出来る様になるまでには時間も根気も必要です。
さて、なぜ人間の赤ちゃんだけが、3歳くらいまで親が付きっ切りになるのか・・・・。
この説には、\いくつかある様ですが、『親身』とは何かと言う事を教える為と、『お互いに助け合って生きていく』世の中の仕組みを教える為の期間だという説があります。
動物の赤ちゃんは、取りあえず狩りを覚えるまで母親の元で生きます。
人間は、自分の食事を得られれば生きていけるものではありません。
人としての『思いやり』『労わり』『有難い思い』などを学ばないと共存していかれないのです。
『三つ子の魂百迄』とは正にこの事を示すのでしょう。
3歳の頃の教えを記憶にとどめている大人は少ないと思いますが、ほとんどの人は確かに親や周囲の大人に色々な事を教わっているはずなのです。
おもちゃを奪われて泣いているお友達には『ごめんなさいって言うんでしょう』とお母さんが教えてくれます。
朝のエレベーターで一緒になった同じ住まいの人には『おはようございます』という挨拶を教わります。
赤ちゃんの『バイバイ』の手を振るしぐさは何度やっても大人から褒められます。
『上手に出来たわね~♪』 『エライ!エライ!』 『賢いですね』
赤ちゃんが褒められるのを母親や父親は嬉しく思うものです。
挨拶は人の関係作りで一番大事な事。
それを赤ん坊の頃から教えられているのです。
上手く世の中を渡る術、人と関わる術を教わって大きくなっているはずなのです。
それが何故か、大人になると出来なくなる。
子供は先入観が無いので、大人が喜ぶことを一生懸命にやろうとします。
大人になるにつれ、人は先入観だらけになります。
上手くいくには、自らが『素』になって善い行いを吸収するか先入観に上書きしていく以外にないのです。
『素』=『素直さ』です。
自らの至らない所を知り、至る為の努力をする。
この世で、この会社で、この家族の中で与えられた役割とはいったい何なのか?
上手くいかない事があった時こそ、立ち止まり、振り返り、軌道修正の時間を作ることが必要です。