2月22日(金曜日)
『もういい歳だから・・・』という言葉は普段から口にしない様に努めています。
この言葉を言われた側としては『イエイエ、まだそんな事有りませんヨ』と答えるしかないです。
本当にそう思っていても『そうですね』とは言い難いものがあります。
そうは言っても、冗談めいてその場の雰囲気でつい言ってしまう事もあります。
何かを頼まれて引き受けたくない時、その場を逃げる口上として使うにはいい言葉かも知れません。
ある会議にご出席された方が、自己紹介の際にその言葉を発したので、謙遜なのか本気(実感)なのか、推し量りながら様子を拝見していましたが、シビアな目で見るとホントにそうなんだなアと感じる場面が重なり、少し切なくなりました。
また、人様の姿をお借りして、自分の身のさらし方を学ばないといけないと思いました。
歳を重ねて出来なくなる事、歳を重ねたからこそ伝えられること、歳を重ねて尊敬される人、歳を重ねた事で疎んじられる人・・・・。
『老婆心ながら』という謙遜を含め、相手の為に経験からの言葉を伝えたとしても、相手が求めていない事には話になりません。
自己満足で終わりです。
本当に相手の為に役立っているのか、老害なのか?見極めは難しいです。
ただ、『もう歳だから・・・・』と伝えるのであれば、初めからその場にはいかない方がいいのだと言う事も学びました。
いい歳しても、その場に参加するのであれば、矍鑠(かくしゃく)とした姿で存在したいものです。
そして、身を引く時期や場面についても、自分の哲学・美学を尊重して全うできる人間でありたいと思います。