8月29日(木)
多様な働き方を推奨されるようになり、Wワークをする方も増えてきました。
今日開催されたしごと相談会にお越しになった方々の中にも、Wワークを希望する相談があった様です。
『もともと仕事には就いているが、休みの日にだけ他の仕事をしたい。
ただし、遊びに行く時には休めますか?』
この様な質問を投げかけられ、返答に苦慮したそうです。
最近は隙間を埋める為のバイト紹介アプリがあるらしく、今日の1時間だけとか2時間だけ仕事がしたい、人が欲しいというマッチングが出来るそうです。
面接も履歴書も無く、その時間に店舗に行って働いて、その時給を頂いて帰る・・・・。
日雇い労働者のミニミニ版、時間労働者の活用ですが、それで良い職業とそうでは済まない仕事があります。
計画的に高齢者のお宅に訪問して、保険給付に沿ったお仕事を提供するにはふさわしくありません。
働き手を確保する為には、ハードルを下げないといけない現実がありますが、譲れないところも沢山あります。
『1週間に1日でもOKです!!』とはいうものの、その1回が安定的に提供されないと仕事にはなりません。
その事を理解して、働く事=契約なのだと言う事を分からなないといけないと思います。
正規雇用を行っても、この認識を定着させるのはなかなか大変です。
早く言えば、自分最優先者が増えているのです。
以前、同じような悩みをある病院の医師から伺った事がありました。
根拠のない自己肯定感の強さ・・・・。
あれはどこから来るのだろう・・・・?
遠い目をされながら、何度となく『自己肯定感の強さ・・・・』とつぶやかれていました。
仕事場であっても何でも、自分の意志は通るものだと信じている。
一昨日、労働基準局の職員から受けたレクチャーでは事業場の環境整備について、36協定の届け出などについて、ため息が出るほど注意点が繰り返されました。
では労働についていない未来の労働者に指導するのは誰の役目なのでしょう???
働く前から、休みたい時に休めますか?と聞かれる事が増えたこの頃。
有休休暇が付与されていたとしても、全て好きな時に休める訳ではありません。
休む権利がある代わりに、有効な労働を提供する義務もあるのです。
この当たり前の事を言い続け、解かって貰わなければ・・・・。